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三春中学校キャリア教育推進事業H24


本日から二日間三春中学校の生徒が、「三春昭進堂キャリア教育推進事業協力事業」で職業体験に来ています。
「三春町キャリア教育推進事業」の一環としての職場体験です。
この事業は、文部科学省が関係行政機関や経済団体などの協力を得て、全国の公立中学校に普及・促進する事業で三春町教育委員会でも、地域と密接に結びついた三春の職場での体験学習を通じて、さまざまな課題について学べるように各中学校と協力して進めています。
子どもは、日本の将来を担う社会の宝であり、社会の一員としての強い自覚をもち、たくましく成長することが少しでもお手伝いが出来ればと考えています。

当店は定休日の関係もあり、2日間と短い期間ではありますが、明るく笑顔で挨拶が出来る素直な生徒たちで、何事に個興味を示し、素晴らしい集中力をもって率先してテキパキと仕事をこなします。

そんな姿を見ていると親御さんの温かい子育ての姿が、垣間見えます。
2日間という短い時間ですが、菓子屋の仕事を通じて何かを感じて貰えればいいなあと考えています。
饅頭造り体験で、自分で作った饅頭はご家族にお土産として持ち帰りましたが、わが子が造る饅頭はどんな味がするのでしょうか?


昨今、社会構造の大きな変化を受け、様々な問題が深刻化し、私たちの理解を超える痛ましい事件も起こっています。こうしたことに対して、家庭や学校だけでなく社会全体で対応していかなくてはなりません。
 諸問題の原因のひとつとして、地域社会や家庭の教育力の低下が指摘されています。
地域社会を構成している大人、子どもの倫理観や規範意識の向上が、社会問題を改善し、地域社会、ひいては日本の明るい未来につながるものと考え、微力ながら当店も協力企業として毎年受け入れ、中学生の皆さんとふれあいを楽しみ、活力をいただいています。

そして、今回の職場体験を通して子ども達が少し大人になったというより、少し現実を見る・考えるきっかけになってくれればいいなあと考えています。



かつての子どもたちは,保護者の働く姿を日常的に目にし,そこから多くのことを学んでいました。
しかし、昨今の社会の変化が目まぐるしく,核家族化や価値観の多様化等で,家庭生活も変わってきています。
家事の合理化,外部化により,子どもたちが家事などの仕事を果たす経験も少なくなり,親子の会話も少なくなっていることも事実でしょう。



家庭は,子どもたちの成長・発達を支える重要な場であり,様々な職業生活の実際や仕事には困難もあるが大きなやりがいもあることを,有形無形のうちに感じとらせることが重要だと思います。
同時に、保護者が学校の取組を理解し,学校と一体となって子どもたちの成長・発達を支えていくことが今後ますます強く求められています。




 それは、家庭教育の在り方,働くことに対する保護者の考え方や態度は,子どもたちの人格形成や心身の発達に大きな影響を及ぼすものだからです。
また,キャリア教育は生活基盤である地域や周囲の大人や社会,産業等とのかかわり無しには考えることはできません。
子どもたちは,家庭や地域での人間関係や生活体験を通して,社会性を身に付け,「生き方」の基礎を培っていくと考えています。
次代を担う若い人々に夢を持たせ、キャリア実務教育を施し一つ一つ形にしていくことの重要性を教え社会に送り出していきたいと思います。




自分の中学校時代を思い返すと、将来何々がしたいだとか、何々になりたいという具体的な夢はなかったかのように思いますが、大人の方と話す機会がもっとあれば、いろいろ幅も広がっていただろうと思います。

子供たちには将来の夢を急いで決める必要はないと思いますが、この職場体験をきっかけに、少しずつ将来のことを考えていただければ幸いです。

そして、学校教育や社会教育でも、どのような旅をさせて自立心や独立心を育むか、教育関係者の、子を持つ親の、そして地域社会の「知恵の見せどころ」のように思います。


日向町三春中学校ホームページ”校長室から”

添田校長がお送りする三春中学校の日常を紹介しているブログです。
日々更新されていまして、今の三春中学校の様子が垣間見れます。



| ryuichi | 05:51 | comments (x) | trackback (x) | |
明徳述誌10番三春小学校総合学習「三方の教え」
        三春小学校総合学習「三方の教え」
先日、三春小学校6年生の総合学習のお手伝いに行ってきました。
今までも、三春町内外の小中学校の生徒児童が、職場体験学習や「おたりまんじゅう」の取材に来店したことはありましたが、今回の学校へ出向き、単に饅頭を作るだけではなく、和菓子屋として心構えや衛生管理、販売までの過程を学び、もの製造と販売のノウハウ取得の中で「和菓子作りの探求から、自分の生き方を考える」という壮大なテーマにそって、実技を含めて話をしてきました。
私の担当する内容は、「和菓子の材料」「和菓子の歴史」「三春と和菓子」そして最後に、「和菓子つくりに際しての心得」と題して話を進めました。
和菓子とお茶には、禅宗が切り離せません。各々の生き方を考えるヒントになるようなことを伝えられればと考えました。
当然、単語や言葉も難くなります。子供達に理解して貰おうと思案しておりましたが、さすがに三春小学校の6年生!真剣なまなざしで時にはメモを取り、最後まで話を聞いてくれました。
先輩から「対機説法」である「人を見て法を説け」ということを教えられてきました。家庭、学校、職場でもこれは大事なことだと思います。これが円滑に進むとお互いに自覚し認め合い、さらなる発展へとつながるのではとおもいます。そのためには相手を良く知り、見抜くことの大切さを子供達は、自然に身につけていることに驚かされました。
人間の成長過程において、家族以外にも、学校や地域の方々に教わることはたくさんあります。中国の古典に「生まれつき素晴らしい力や性質を持っている馬がいても、それを見つけてくれる人がいなくてはその馬は浮かばれない」というものがあります。出会いが大切であり、宿縁の深さを味わえる人間に成長してもらいたいと思います。
商いをさせていただく商人の心得として「三方良しの教え」を心に刻んでいます。
 「おかげさまの心」  感謝の心をもって商いをする
一つ、お客様  商品に満足 食べておいしい、お土産に喜ばれる
 一つ、商人   売り上げ増 毎日が真剣勝負 食(物)の安全安心が基本
 一つ、世間   商人が地域に還元 物・心・体での奉仕 「陰徳を積む」
商いができるのも、お客様のおかげ。家族のおかげ。地域の皆様方のおかげ。
 「自利利他円満す」自分だけが幸せであっても、他人周りの方々が幸せでなければ円満と這い得ないという意味ですが、和菓子作りを通じて、実社会の基本である、物を製造して販売すると云うことの基本として、この最後の表記した、「おかげさまの心」を学んでいただければ幸いです。
蒼龍謹白    合掌



| ryuichi | 21:21 | comments (0) | trackback (x) | |