2010-06-05 Sat

三春城下の南一里余、旧鷹巣村にある「鷹巣の子安観音堂」です。

子安観音は本尊・如意輪観音(にょいりんかんのん)です。
意の如く願いがかなう観音様です。

妊婦さんの安産祈願、そして子供の無事の成長に御利益があるとされています。

密教の変化観音の一つで、六観音の一つであり、天道を担当します。

思うがままに宝を取り出し、苦しみを取り除くという如意宝珠(にょいほうじゅ)と、輪宝(りんぽう)と呼ばれる転輪聖王が持つ第一の宝、あらゆる迷いを破砕する車輪型の密教法具を持物とします。

日本では江戸中期以降、二十二夜の月待信仰に取り入れられ女性の厚い信仰を受けました。現在でも女性の墓石の多くに二臂の如意輪観音像が刻まれます。

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2010-04-17 Sat

旧鷹巣村平松鎮守三渡権現

広域農道白岩高屋敷稲荷手前に鎮座します。
普段は気がつかず、探しきれませんが、草木の落ちたこの時期だから見つけることが出来ました。

仏教が日本に伝来する六世紀以前、人々の信仰の対象は自然だったのでしょう。
山や木、そして巨石、さらには風や雷といった自然現象をも神として崇め、祈りを捧げてきました。
その古代信仰の上に、神道や仏教が重なり合い、神仏習合が行われてきた日本の信仰。
明治以後、国策によって神仏離反、そして廃仏毀釈と言った過剰解釈のうえに仏像廃棄が行われましたが、三春の里山では今なお神と仏が共存する姿に出会えます。


やはり様々な祠や石仏が集められています。

祠に入る般若の面ですが、さすがに不気味です


すっかり農村にとけ込んでいます。
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2010-03-27 Sat

三春の蕎麦どころ、蕎麦遊膳「たむら屋」に隣接の氏神様の社と祠です。

たむら屋のそばは絶品です。
当店に来店のお客様に、蕎麦のおいしい店は?と訪ねられるとこの店を紹介しています。

節分も過ぎて暦の上では立春ももうすぐ。
日差しも何やら春めいてきました。よく見れば梅が可憐な花をつけ始め、寒風の中に凛とした気品と香りを放っています。
北国に新しい季節が訪れ、見渡す限り枯れ木色の寂しい野山にもようやく春の兆しが訪れ始めています。
この時期、北国三春は、身の内に芽吹きの力を蓄え、その時を待っているかのようです。風はまだ冷たいけれど、春がもう間近に来ている予感が心浮き立たつような希望を運んでくれます。

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