2022-07-18 Mon
百杯宴之碑 その2
三春城下大町、不動山北側の桜川沿いに「百杯宴」と刻まれた安積艮斎の碑文があります。
この百杯宴之碑は、江戸時代末期の安政四年七月に建てられたと記されています。
“三春の異色ある文人に“と風変わりな紹介がされていた川前紫渓という風流人がありました。
詩文を楽しみ、酒と竹を愛したという儒学者です。
四方の友人が訪ねて来る時には、書画や杯を土産に持参したといいます。
紫渓は、その杯を貯めてついに百個を数えるに至ります。
それが安政四年で、紫渓の42歳の時でした。
男の42歳は、厄年とされていましたのでその厄払いの意味もあったとも思われますが、百杯を記念して、“百盃桜”と号して、桜花の咲く4月5日、不動堂の前に雅宴を張り、故知友人を招いたとされます。
当日は、記録係や酒係をおき、100個の盃を並べ、客は車座になって、盃を一つずつ順次飲み干す仕組みでした。
一杯ずつでも、盃が百です。中には、大きな杯もあったでしょう。
10杯目で酔う者、30杯で歌い舞う者、60杯で揮毫する者、100杯でやっと酔い始める酒豪の者とさまざま、主客相忘れて談笑しあったと記録されています。
こうした雅な宴を、紫渓が艮斎に頼んで顔てもらったのがあの碑文です。
三春にある碑文の中で、一風変わった面白いもののひとつですね。
安積艮斎は、安積国造神社の神官の子として生まれた、江戸時代後期の儒学者です。
二本松藩儒官を経て、幕府昌平黌の儒官となりました。
門人には、小栗上野介、吉田松陰、高杉晋作など 2,282名。
ペリー(米)及び露プーチャン持参の国書を翻訳し、通商条約に貢献しました。
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
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2022-04-17 Sun
「磐州通り」由来
城下大町にある浄土宗の寺院 紫雲寺
天正15年(1587)に建立された浄土宗の寺院です。
自由民権運動家として有名な河野広中の遺髪を納めた瘞髪冢(えいはつちょう)があります。
また、境内には、江戸時代のお家騒動伝説にかかわる「腹切り梅」、戊辰戦争における政府軍戦死者の墓があります。
河野廣中
嘉永(かえい)2 (1849) 年に三春藩郷士の家に生まれ、自由民権運動を引率して明治、大正時代に政治家として活躍しました。
明治7年、国会開設をもとめた自由民権運動では、指導者として活躍して「西の板垣(土佐板垣退助)、東の河野」と評されています。
明治14年に、福島県会議員に当選し、32歳という若さで議長になりました。
明治23年の第1回総選挙で衆議院議員に当選し、それ以来大正7年の第14回総選挙まで続けて当選しました。
その間、明治36年には衆議院議長を、大正4年から5年にかけては第二次大隈内閣の農商務大臣をつとめました。
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
2022-03-24 Thu
そして、城下大町から荒町に抜ける石畳の小路「磐州通り」
時代劇のロケにピッタリな風景が広がっています。
風致地区に指定された紫雲寺山の緑や城下町時代を偲ぶ王子神社、三春町文化伝承館、紫雲寺の付近にあり、城下町を一番感じる場所です。
「磐州通り」と呼ばれのは、この通り名は紫雲寺に自由民権運動家の河野広中の遺髪を埋めた「磐州河野先生瘞髪冢(ばんしゅうこうのせんせいえいはつちょう)」にちなんでいます。
通りには、「加波山事件自由の魁の碑」もあり、自由民権運動の歴史を後世に伝えています。
昭和58年に策定されたHOPE計画。
この計画を起点として、三春町景観条例の制定(「市街地景観整備等特別地区」として指定)、まちづくり協定が締結されました。
行政と町民が一緒に考えた街づくりです。
城下町時代の雰囲気(短冊型敷地、蔵並等)や豊かな緑を活かした「歴史公園都市」としてのうるおいのある街なみ空間を創造しました。
商店が面する表通りと、住宅や蔵が面する裏道(通路)を整備し、これに小公園等を有機的にむすびつけて回遊性を図っています。
地元民が参加する「磐州通り街づくり協定運営委員会」が、街路灯の電気料、小公園の水飲み場の水道料の負担をはじめ、樹木の剪定、除草、日常の清掃活動等を行っています。
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
2022-01-13 Thu
先のKFB福島superラーメン道 三春城下大町「むらかみ亭」が番組公式YouTubeにアップされていました。
当店もちゃっかり紹介していただきました。
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
2020-11-02 Mon
JCB プレミアムの会報誌11月号に、世界的に活躍されている照明デザイナーの第一人者石井幹子さんが紹介されていました。
三春城下大町や、三春駅周辺の照明をデザインされた方です。
城下大町の目抜き通りに設置されている照明は、普段は商店街の夕方からのショーウインドの明かりと合わせて町が華やぐ仕掛けとなっています。
また、盆踊りの会場となることを前提に、商店のショーウインドや店内照明、そして、月明りと提灯等を邪魔しないようにと、世界的な照明デザイナー石井 幹子(いしいもとこ)さんのデザインによる街路灯です。
さらには、女性をよりいっそう美しくみせる仕掛が画されていて、華やかさを醸し出し、趣ある雰囲気と相まって夜の買い物や散歩、そして三春盆踊りの楽しさを演出してくれています。
ショーウインドや店内照明と会いまった街路灯は、一体化した暖かな空間を作り出し、朝夕の散歩や通勤、そして、夕暮れ迫る中心商店街の買い物や閉店後のウインドショッピングが楽しめます。
中には、照明の色が白熱色になっているところもありますが・・・
この時期は、日の入りが早く、日の出が遅い夜が長く感じられます。
朝夕の散歩も時間を調整しながら楽しみたいものですが、この照明のお陰で楽しく歩けます。
三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
2020-10-30 Fri
晩秋の風物詩
三春城下 “街かど写真館” 2020 ~写真を見ながら街歩き~
第3会場がスタートしました!
今年も“フォトギャラリーいとう”をはじめ、三春城下の中心に数か所の会場を設けて屋内・屋外に写真が展示されます。
城下の中心市街地の「影山邸ギャラリー」、「三春交流館まほら」そして「本陣本店桜川側土塀」にて街かど写真館の開館します!
第3会場の本陣本店桜川沿いの土塀会場です。
開催日時
令和元年10月30日(金) ~
本陣土塀・まほら小ホール 11月1日まで
いとうカメラギャラリー 12月19日まで
※会場によって終了時期が違います。
中村邦夫さんの「続・三春のお寺」です。
この場所が、三春らしさを感じます。
顔見知りの方々が被写体となり、三春を表現されています。
散歩がてらぽ出かけください。
城下紅葉ライトアップも始まっています。
真照寺の紅葉も見頃を迎えています。
昨夜は十三夜でした。
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
2020-03-05 Thu
三春城下の霊水(鈴水) 「金鈴水と銀鈴水」
三春城下には「名水」よ呼ばれる井戸や湧き水が伝わています。
三春城下の霊水 「金鈴水と銀鈴水」もその一つです。
金鈴水は、御城坂、旧城代家老の山舘秋田家屋敷内に、そして、銀鈴水は会下谷の山野家屋敷内にあります。
共に武家屋敷内の湧き水で、それぞれ両家にある名園の池水に用いられている。
寺社仏閣とは違う武家屋敷にある庭園にある池を構成しています。
霊水の由来は調査中~

春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 05:09 | comments (x) | trackback (x) | 三春城下大町::三春城由来 |
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