2020-06-11 Thu
三春城下荒町にある安日山高乾禅院。
三春藩主秋田氏菩提寺です。
山内左奥、秋田氏の家老級方々の墓所がある参道手前に、引水をした蹲があります。
”墓所の花立の汲む水にと”同寺再建時に、岡住職はじめ檀信徒の有志数名で、約ひと月をかけて手作業で刻んだ思い入れの深い蹲で、もちろん私も参加させていただきました。
もう二十年になります。
数年ぶりに大掃除をさせていただきました。
前回同様ですが、排水に根が入り込み詰まっていました。
私の就業時間前、朝の散歩の途中での、少しの時間の作業ですので、3日ほどかかってしまいました。
朝の散歩で三春城下の寺社仏閣を巡っています。
禅寺の掃除です。
縁側や階段を水拭き、水盤やその排水口を掃除を時折させていただいています。
早朝、誰もいない山内で小鳥の声と、蹲に落ちる水の音を聴きながら、無心でただひたすら掃除に没頭する時間。
掃除とは自身の心掃除といいますが、汚れや落ち葉、そして雑草を抜いていますと、本当に心まで洗われていく様です。
「仏道を習ふというは 自己を習うなり 自己を習ふというは、自己を忘るるなり、
自己を忘るるというは・万法に証せらるるなり、万法に証せらるるというは自己の身心、他己の身心を脱落せしむるなり」
(正法眼蔵現成公案)
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 03:48 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下荒町::安日山高乾院 |
2015-01-06 Tue
三春藩主菩提寺「高乾院」さまより、御年賀の御挨拶を頂きました。
義兄である住職の岡祖伸和尚が、檀家と知己知友宅を廻り、年賀の挨拶をしていただきます。
今年の短冊は「内に誠あれば 外に現わる」とありました。
毎年、岡和尚よりいただく短冊の文面を、その年の目標にしたいと、”今年こそは”と誓いを立てていますが・・・・
三春昭進堂 髙橋龍一
| ryuichi | 05:34 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下荒町::安日山高乾院 |
2013-08-07 Wed
旧三春藩秋田家の菩提寺である、臨済宗安日山高乾院に庭師が入り庭の木の選定をしていただいています。
庭師は、懇意にしていただいている磐梯町の磐梯造園さんです。
境内にある、”臥龍松”を養生していただもらっています。
この臥龍、外皮一枚。それも半分だけの外皮で生きていました。
幹の途中に腐れが入り、アリの巣も蔓延り、瀕死の状態でしたが、磐梯造園の親方(社長)の手にかかり”一命を取り留めた”もようです。
親方は「ど根性松」と呼んでいましたが、その意味が分かりました。
龍の名称を名前に戴く私は、”臥龍”と勝手に呼んでいるこの松です。
さすがに根性がありますが、まさか外皮一枚それも半分で生きながらえていたとは・・・・感心してしまいました。
宇内の江戸期代の火災にも生き延びた”延命枝垂れ桜”にも、手が入れられ元気ハツラツに!甦りました。
体内から紅葉を生み出した”子育て枝垂れ桜”も同様に、手当されて活き活きしています。
気のせいでしょうか、高乾院にお参りすると力強い生命力を感じるのは私だけではないはずです。
秋田家の墓所にも、樹木剪定が入り、光が燦々と注ぐようになりました。
前にもまして、藩所墓所としての威厳を感じられるようになりました。
法蔵寺との境にある枝垂れ桜も周りの末を伐採してお日様の日差しが照りつけ、活き活きとしているように感じます。
やはり、庭師にかかると長年眠りのついていた三春藩主菩提寺の庭が目を覚まし、往年の栄華が現代に生き返りました。
日差しが照りつっける秋田家の墓所に佇んでいますと、秋田家の精霊が喜んでいるように感じるのは気のせいでしょうか?
長梅雨の影響で、遅れがちな仕事を無理して調整して、”お盆前に何とかしたいと”という親方には頭が下がります。
紫陽花階段ですが、終わってしまいました。
また来年の楽しみ。

今秋発行の三春物見遊山最新版です。
三春昭進堂代表 菓匠髙橋龍一
| ryuichi | 05:00 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下荒町::安日山高乾院 |
2012-07-17 Tue
三春城下荒町にある、三春藩主菩提寺高乾院の紫陽花が見ごろを迎えています。
秋田家廟所への参道です。
天然水を引水してある蹲には冷たい水が滾々と湧き出て紫陽花とともに”涼”を演出してくれます。
三春城下では、三春城址舞鶴城跡や、法蔵寺などそれぞれ紫陽花が見ごろを迎え観光を兼ねたカメラマンが涼を求めて撮影に訪れています。
| ryuichi | 09:48 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下荒町::安日山高乾院 |
2011-04-12 Tue
磐城國三春五万石秋田家菩提寺の安日山高乾院の境内にある老梅が満開を迎えています。
どうしても三春ですとこの時期、桜のことが話題となりやすいのですが、城下のあちらこちらには、梅の古木があり、人々の目を楽しませてくれています。
この、高乾院の梅の古木も、江戸時代に発生した二度の大火(お寺はもちろん、お城も含め城下消失家屋7割強)にも焼け残った、復興の梅として知られています。
今回の震災でも、ビクともせずに綺麗な花をつけてくれました。
また、この梅の体内から楓の木が自生しています。
境内には、枝垂れ桜もありつぼみがだいぶ大きくなってきました。
瀧桜、そして町内にも観光で来たという他県ナンバーの車もちらほら見えています。
尚、この高乾院には、家内の姉が嫁いでいます。
がんばっぺない三春!
| ryuichi | 13:36 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下荒町::安日山高乾院 |
2010-11-23 Tue
三春藩主秋田家菩提寺の臨済宗安日山高乾院の錦秋です。
オスの銀杏らしく実をつけません
境内にある、江戸期の大火にも焼け残った梅の古木の体内より、自生している楓です。
もちろん、梅も春には可憐な花弁をつけます。
わたしは、この古木の生命力がが大好きで、生きる力をもらっているような感じがしています。
| ryuichi | 04:48 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下荒町::安日山高乾院 |
2010-11-07 Sun
臨済宗安日山高乾院秋田家墓所
鎌倉時代中ごろの創建とされ、仏源禅師(ぶつげんぜんじ)の開山と伝えられている。
三春藩主秋武の菩提寺で、正保二(1645)年、秋田家の三春入封にしたがい現在地に建てられた。
山号は秋田家の先祖「安日王(あんじつおう)」に、寺名は初代藩主秋田俊季公の父、日ノ本将軍生駒安倍の称安東秋田実季公の法号に由来する。
小春日和の晩秋、秋真っ盛りの三春城下の里には日増しに冷気が忍び寄り、木の葉は彩りを変えてゆきます。
十月も中ごろを過ぎるようになると、秋も佳境に入ります。
野山の紅葉が日増しに色濃く鮮やかになってゆきます。
そして、空気も澄んで爽やかな日々が続きます。
時折、梢を渡る冷たい風に落ち葉も舞い踊っておりました。
本堂に向かって左側の高台に秋田家墓所があり、歴代藩主をはじめ一族の墓が残されています。
その墓域に向う階段は苔むして古社の雰囲気を漂わせてくれます。
建築年代は分かりませんが、度重なる大火に焼け残った御霊屋が1棟あり三春入封以降のほとんどの一族がこの墓域に葬られています。
尚、この御霊屋は、解体修理中です。
来春には、改修された建物がお目見えします。
| ryuichi | 04:20 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下荒町::安日山高乾院 |
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