2023-03-10 Fri

三春の大先輩より、元大和文華館学芸員の文学博士 林進先生による『年譜・著作目録(付)「美のたより選 水墨画エッセイ集」』をいただきました。
塵壺の参考にしてくださいということで、有難く、そして、興味深く拝読しています。
林先生に於かれましては、雪村をはじめ雪舟・琳派や曽我蕭白・与謝蕪村の絵画を深く読み解いてこられ、先に遭い際されたの「雪村シンポジウム」に先立っての雪村画の解説に於いては解り易く解説いただきました。
林進先生プロフィール
1945年、香川県香川郡直島町生まれ。1969年、神戸大学文学部卒業。神戸大学大学院修士課程途中、1971年に財団法人大和文華館学芸部員となる。
1972年修士課程を修了。2000年文学博士(神戸大学)。
2002年神戸大学大学院客員教授、大手前大学非常勤講師等。
専攻は日本美術史、書誌学

三春交流館「まほら」まほらホールの緞帳には、雪村の「奔馬図」がデザインされていますが、三春町所蔵の雪村「奔馬図」の購入や三春町歴史民俗資料館「雪村展」実施など、三春と雪村の深いつながりに多大な貢献をされています。
この付載の「水墨画エッセイ集」は、先生が学芸部員として勤めておりました財団法人・大和文華館 友の会>の広報誌「美のたより」に載せました24篇の拙文集でとの事です。

林先生からの案内文には、
「~これを一区切りとして、現在、二つの本を出版しようと準備を進めています。
ひとつは、美術史の『宗達・光球を検証する一京の名画はいかにして生まれたかー』(仮題)、もうひとつは、書誌学の「角倉素庵研究一近世初頭、黎明期の古活字版ー」(仮題)で、出版社は未定です。読んで、ワクワクするような本にしたいと思っています。
敬具 林進(元大和文華館学芸員・文学博士)」
出版されることを楽しみにしています。

三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
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2022-05-21 Sat
お陰様で28回年目の結婚記念日を迎えることができました。
これもひとえに、女房殿のお陰だと思っています。
心より感謝しています。
結婚したのは阪神大震災の年でした。
アッというあの28年でした。
夫婦二人三脚という言葉がございますが、文字通り三春昭進堂を夫婦二人で切り盛りしてきました。
スタッフも1人から3人に増え、季節アルバイトは2人へと経営基盤を固めて来ました。
サラリーマンの家庭で育った妻は、妻として、二人の男の子を持つ母として、女将として、私共々三春昭進堂の大黒柱として支えてくれています。
数字に表せ切れないと思いますが、食事も1年365日、一日三食の28年分の外食も入れて9掛けにしても24637食、洗濯も家族分で一日2回だとしたらざっと18250回でしょうか・・・。
頭が上がりません。
そして〜仕事です。
女将として店頭販売から製造、経理~ 本当にお疲れ様です。
子供の世話も加味されると〜〜
感謝の言葉しか出てまいりません
また、昭進堂の古いジンクスやしがらみをすべて改善・改修しながら、新しい三春昭進堂の親戚付き合いも含めた歴史ともいうべきストーリーを歩いてきました。
結婚以来、毎朝、私の大好きな豆を挽いて入れてくれるコーヒー ・・
ありがとう💖~そして、今後ともよろしく~
あとは、本当の孫を待つばかりです。
I love you,OK ?
この世界に たった一人のおまえに 俺の愛のすべてを捧げる
抱きしめればせつなくなる 俺のこの腕でいつも幸せにしたい
I love you,OK
振り返れば 長くつらい道も お前だけをささえに歩いた
窓辺にともる灯りのように 俺のこの胸にいつもお前が燃えてる
求め合って生きていたい この世界のすべてが闇に消えても
I love you,OK!
見つめ合えば ただそれだけで解る 誓い合った言葉は
I love you
I love you,OK 矢沢永吉
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
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2022-04-14 Thu

三春城下は春爛漫!
例年ならば、三春が一番輝く季節を町民も観光のお客様も、その春を存分に謳歌していただけたんだろうと思います。
今年も春を迎えられた喜びに浸りながら、「日本に生まれてよかった!」、「日本に住んでよかった!」、「日本に来てよかった!」とそれぞれに思いを走らせ・・・・
お陰様で、当店では多数のお客様に御来店いただき三春花見団子やおたりまんじゅう、そして、豆大福の売れ行きが例年と変わらず、お客様には御礼を申し上げます。
三春は四季折々、自然の美しい彩りをうつしだします。
梅。桃。桜が一度に咲き競うと言う地名の由来のとおり、三春の春は春一統の春です。
中でも天然記念物の滝桜は、全国的にも有名で多くの人々を楽しませてくれます。
千年を越えるこの滝桜が、静かに見守ってきた町づくりの移り変わりをひもといてみると、 城下町としての形ができたのは戦国時代でした。
愛姫の祖祖父、田村義顕公が大志田山にお城を築き、大元帥明王社や菩提寺でもある、福聚寺を建てたのが始まりです。
戦乱の世が過ぎ、江戸時代初期には秋田俊季公が三春にはいり、 経済や文化を中心にして旧制の町都市をかたちづくってきました。
三春小学校の明徳堂の門や藩学校、 明治時代には自由民権運動家を育てた正道館の門と町の教育のシンボルでもあります。
自由民権運動は、 西の板垣退助、東の河野広中を中心にして国会開設、 憲法制定を要求する運動を展開してきましたが、加波山事件、そして秩父事件を起こし その幕を閉じました。
江戸時代から、三春に住む人々の労いのある祭りや行事が引き出したようです。
家内安全の祈祭でもある「水かけ祭り」、 一年の縁起、そして町と村の交流でもある「だるま市」、8月15.16日に開かれる「三春盆踊り」などが代表的なもので村々の鎮守様の祭りも、今なお受け継がれています。
ゆっくりと時代の流れをさかのぼっていくと、 三春には日本を代表するものもあります。
戦乱の世、 ただひたすら水墨画を愛した画匠、雪村がおりました。
雪村の作品は外国へ流出したものも多く、今では雪舟と並び評されています。
江戸時代、山村の地である高柴デコ屋敷の農家の人々はいろいろな三春人形を作り始めました。
まず、山村の地でこれだけ艶やかで素朴さを秘めた人形がつくられてきたのか、 不思議でなりません。
貴重な郷土人形を保存するために蔵を移設修復し「三春郷土人形館」を建設しました。
らっこコレクションを中心に展示されており、全国からの入館者で賑わっています。

明治大正時代と、三春は活発な商業活動をしておりました
大正3年には三春・郡山間に鉄道が引かれ、大正12年には田村中学校、 現在の県立田村高等学校が開校され、多くの優秀な人材をおくりだしています。 しかし、明治末期に開通した東北本線は、三春と郡山の経済流通機能を変えてしまいました。
数多くの一途歴史を見守ってきた滝桜は、今年もまた大木の一枝ー枝に可憐な真紅の花を咲かせるでしょう。
先人に、学ぶことの大切さを肌で感じる、新しい町づくりの拠点である歴史民俗浴資料館には、3万点以上の資料が収蔵されています。
今、「古きを尋ね、新きを知る」と言うことわざのとおり、三春は21世紀に向けて新しい歴史への頂点として、しっかりとした町づくりに取り組んでいます。
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
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2021-06-24 Thu
蒸し器用蒸籠の蓋を新調しました。
木曾さわら製です。
7~8年で交換となりますので、5枚目かな?
斜めのなっているのは、上記から滴る水を避ける為です。
これで、またガンガン蒸し物が造れます!
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
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2021-04-18 Sun
春の宵 令和3年 三春城下の山道散歩
体力増進とダイエットのために運動です。
私の、お昼の時間がないために夕食とお昼が一緒になってしまいます。
ゴミを拾いながら夕闇迫る宵の1時間
真照寺~恵下越歩道~御城山~東館~大元帥明王社(田村大元神社)
免疫力アップ!
コロナ騒ぎですが、三春城下の春は、何といっても稼ぎ時です!
毎日、夜明け前より仕事です。
第2回三春一夜城 昭和63年?より 最後の一夜城
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
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2021-04-02 Fri

三春を旅するあなたに 2021
都市化での画一的暮らしに埋没しながらも、時に、フトその日常に空しさを憶えたり、疲れを感じたりすることが誰にでもあるはずです
心のふるさとを求めて、旅に出たくなるのも、そんな時ではないでしょうか?
春に梅、桃、桜の花が一時に開花し、それが地名の由来となったとされる「三春」の町は、その土地柄に、そしてその人情に、幼い頃に感じた母親のぬくもりにも似た、きっと温か
な旅情を抱かせてくれるはずです。
すでにその町をお歩きになった方なら、お気づきのことでしょうが、小高くうねる阿武隈の隆起準平原の谷間に沿った街並みは、そのここかしこに寺社の伽藍を抱き、蔵や武家屋敷のたたずまいとともに、歴史を秘めた古い城下町であることを偲ばせてくれます。
花を愛でる方には、ここは「「花の町」。
日本三大桜 の一つとされる紅しだれ桜の巨木「三春滝桜」の薄紅色の艶姿には誰もが驚嘆されることでしょうし、時同じ頃、真照寺境内に咲く可憐な水芭蕉は趣深い情緒を感じさせてくれるはずです。
紅しだれ桜が町の木なら、町の花にはさつきの名花である「三春松波」が、そして町の鳥には春告げ鳥とされる「うぐいす」が制定されています。

三春は古い城下町だけに、歴史的な文化財も多く、なかでも仏像や寺社仏閣の建造物など室町期から文化文政の頃に開花した仏教文化の数々。
戦国時代の画僧「雪村」の作品や三春駒、三春張子人形など、町人、農民による文化の遺産が、有形、無形問わず数多く遺されています。
また、ここは近世の自由民権運動発祥 の地となった町で、「三春町歴史民俗資科館」内に設けられている「自由民権記念館」には、その指導者、河野広中らの著作や書簡など資料が数多く集められており、新しい日本を目指して決起した旧三春藩の若者たちの熱い息吹きをとくと感じられることでしょう。
現代では、旅行も目的対応型の時代だとか、そのスタイルも人それぞれ異なります。
寺社を巡ってみたいという人、三春張子との出会の旅だという人、三春で何かおいしいものをという人、それに、ただばんやりと城山あたりで“お昼寝でも”という人もどうぞ、この心に残る三春の旅をお楽しみください
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 04:23 | comments (x) | trackback (x) | 菓匠蒼龍 焦心録::三春昭進堂雑記 |
2021-02-10 Wed
三春城下馬場の湯温泉「若松屋」さんで、三春昭進堂の宿泊新年会です。
この時期は温泉が一番!
こんな時だからソーシャルディスタンスをしっかりとって個室でゆっくり食事です。
コロナ禍の中にあって、with三春城下の銘打って、馬場の湯「三ッ美屋旅館」さん、そして「若松屋旅館」さんへ、数回宿泊食事会をさせていただきました。
お陰様で、孫みたいな豪栄道君もすっかり馴染み気取りで、温泉は行って美味しいご飯を食べて大喜びです。
それを見ている私たちはもっと大喜びです。
すっかり、爺と婆気分です。
ありがとうございます。
今年大学卒業の次男坊も”年の離れた弟”くらいに思っているんでしょう!
早いもので、若松屋の専務が他界してからもう一年経ちました。
追善供養になればとの思いからの宿泊食事会という気持ちもあり、ご焼香させていただきました。
コロナが終息を迎え世の中が落ち着きを取り戻したころには、是非また若松屋ディナーショーを開催したいものです!
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
| ryuichi | 05:14 | comments (x) | trackback (x) | 菓匠蒼龍 焦心録::三春昭進堂雑記 |
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