2021-04-07 Wed

春季企画展 探検!三春城と城下町 三春町歴史民俗資料館
江戸時代の三春を、三春藩、三春城下、三春城の3つに分け、現存する絵図や古文書などのデータから可能な限り復元し、展示します。
また、城や城下町で使われた絵画や道具、出土品なども展示します。
会 期 令和3年4月10日土曜日から5月30日日曜日まで
開館時間 午前9時から午後4時30分(入館は午後4時まで)
入 館 料 一般・大学生300円、小・中・高校生150円
(その他、郷土人形館との共通券や団体割引などございますので詳しくはお問合せください)
探検三春城と城下町
関連行事
A 展示解説(企画展示室 ※入館料が必要です)
4月10日、5月1日・29日
各日午前10時からと午後2時からの2回開催
B 三春城下町を学ぼう(歴史講話 資料館研修室 午前10時から)
(1)4月24日(三春城) (2)5月8日(藩士と武家屋敷) (3)5月22日(町人と町)
C 三春城下町を歩こう(町内史跡散策 午後1時から)
(1)4月24日(三春城跡)(2)5月8日(城下町東から北部)(3)5月22日(城下町西から南部)
※B・Cは、各回定員20名、事前申し込みが必要です。
| ryuichi | 04:09 | comments (x) | trackback (x) | 春陽郷三春 日暮硯::三春のイベント |
2021-04-05 Mon

三春城下は春爛漫!
例年ならば、三春が一番輝く季節を町民も観光のお客様も、その春を存分に謳歌していただけたんだろうと思います。
今年も春を迎えられた喜びに浸りながら、「日本に生まれてよかった!」、「日本に住んでよかった!」、「日本に来てよかった!」とそれぞれに思いを走らせ・・・・
お陰様で、当店では多数のお客様に御来店いただき三春花見団子やおたりまんじゅう、そして、豆大福の売れ行きが例年と変わらず、お客様には御礼を申し上げます。
三春は四季折々、自然の美しい彩りをうつしだします。
梅。桃。桜が一度に咲き競うと言う地名の由来のとおり、三春の春は春一統の春です。
中でも天然記念物の滝桜は、全国的にも有名で多くの人々を楽しませてくれます。
千年を越えるこの滝桜が、静かに見守ってきた町づくりの移り変わりをひもといてみると、 城下町としての形ができたのは戦国時代でした。
愛姫の祖祖父、田村義顕公が大志田山にお城を築き、大元帥明王社や菩提寺でもある、福聚寺を建てたのが始まりです。
戦乱の世が過ぎ、江戸時代初期には秋田俊季公が三春にはいり、 経済や文化を中心にして旧制の町都市をかたちづくってきました。
三春小学校の明徳堂の門や藩学校、 明治時代には自由民権運動家を育てた正道館の門と町の教育のシンボルでもあります。
自由民権運動は、 西の板垣退助、東の河野広中を中心にして国会開設、 憲法制定を要求する運動を展開してきましたが、加波山事件、そして秩父事件を起こし その幕を閉じました。
江戸時代から、三春に住む人々の労いのある祭りや行事が引き出したようです。
家内安全の祈祭でもある「水かけ祭り」、 一年の縁起、そして町と村の交流でもある「だるま市」、8月15.16日に開かれる「三春盆踊り」などが代表的なもので村々の鎮守様の祭りも、今なお受け継がれています。
ゆっくりと時代の流れをさかのぼっていくと、 三春には日本を代表するものもあります。
戦乱の世、 ただひたすら水墨画を愛した画匠、雪村がおりました。
雪村の作品は外国へ流出したものも多く、今では雪舟と並び評されています。
江戸時代、山村の地である高柴デコ屋敷の農家の人々はいろいろな三春人形を作り始めました。
まず、山村の地でこれだけ艶やかで素朴さを秘めた人形がつくられてきたのか、 不思議でなりません。
貴重な郷土人形を保存するために蔵を移設修復し「三春郷土人形館」を建設しました。
らっこコレクションを中心に展示されており、全国からの入館者で賑わっています。

明治大正時代と、三春は活発な商業活動をしておりました
大正3年には三春・郡山間に鉄道が引かれ、大正12年には田村中学校、 現在の県立田村高等学校が開校され、多くの優秀な人材をおくりだしています。 しかし、明治末期に開通した東北本線は、三春と郡山の経済流通機能を変えてしまいました。
数多くの一途歴史を見守ってきた滝桜は、今年もまた大木の一枝ー枝に可憐な真紅の花を咲かせるでしょう。
先人に、学ぶことの大切さを肌で感じる、新しい町づくりの拠点である歴史民俗浴資料館には、3万点以上の資料が収蔵されています。
今、「古きを尋ね、新きを知る」と言うことわざのとおり、三春は21世紀に向けて新しい歴史への頂点として、しっかりとした町づくりに取り組んでいます。
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 05:31 | comments (x) | trackback (x) | 春陽郷三春 日暮硯::三春のイベント |
2021-04-04 Sun
先ごろ、常陸大宮「雪村顕彰会」地域連携部の寺門一佳様にご来店いただき「雪村通信 No3,No4」をいただきました。
私はお会いする事は出来ませんでしたが、福聚寺、三春歴史民俗資料館へ来訪の帰りにお寄りいたいたということで、本当にありがとうございます。
昨年に引き続き、三春城下にも異例の速さで春が訪れて、雪村庵の桜も見頃を迎えています。
また、今年は雪村シンポジウムがこの春三春で開催されます。
雪村一色の三春城下です。
「雪村シンポジウム2021」
会期
2021年4月17日(土)13:30~15:30
●会場
福島県三春町 三春交流館「まほら」まほらホール
●主催
一般社団法人 日本アート評価保存協会
●共催
三春町教育委員会
●後援
三春町、NHK福島放送局、福島民友新聞社、郡山市、郡山市観光協会、
郡山市教育委員会、公益財団法人諸橋近代美術館
●基調講演ならびにシンポジウムパネラー
河合 正朝(一般社団法人 日本アート評価保存協会代表理事・千葉市美術館館長)
林 進 (文学博士・(元)大和文華館学芸員)
河野 元昭(一般社団法人 日本アート評価保存協会評価委員・静嘉堂文庫美術館館長)
●司会進行
安村 敏信(一般社団法人 日本アート評価保存協会事務局長・北斎館館長)
#雪村シンポジウム #三春 #雪村庵 #画僧
後ろの不思議な構図の絵。
私のお気に入りのは室町時代の画僧雪村周継筆「呂洞賓図(りょどうひんず)」の絵です。
呂洞賓は、道教における仙人の一人です。
自分の名前に龍の字があるせいでしょう、龍に乗り両手を広げ、龍を完全に掌握して自由自在に操リ、はるか上方を見つめる呂洞賓に、自分を投影してしまいます。
当店女将の女房殿が呂洞賓となり、龍の姿の私を手の上で遊ばせている様です♪

大ヒット映画「鎌倉ものがたり」の小道具としうて「火の玉」饅頭をせいさきしたことがありました。
三春も”東北の鎌倉”と呼ばれる小さな城下町です。

鎌倉と名前が付いた映画の協力を三春の小さな饅頭屋が手掛けるというのも何かの御縁なのでしょう・・・。
映画の冒頭、鎌倉の夜祭りの屋台や黄泉の国茶屋の飲食シーンのバックにしっかりと仕事をしています。
この映画の中で表現される「黄泉の国」あの世ですね、この情景が、三春室町末期の画僧雪村の晩年の傑作「金山寺図屏風」を彷彿させてくれます。
金山寺は、志那・揚子江中流の島にある禅寺です。
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
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