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木彫「花咲爺 ~ 花神~」 三木瑞眞  三木宗策 (みき そうさく)作



木彫「花咲か爺」 三木瑞眞  三木宗策 (みき そうさく)作


父の日、三春昭進堂店内の装飾として世界的に有名な彫刻師三木宗策 (みき そうさく)作の木彫り「花咲か爺」の彫刻が仲間に加わりました。



”枯れ木に花を咲かせましょう~!”

優しさにあふれた愛嬌のある表情ですね。

素朴さの中にも力強さが内にみなぎる”春”を彷彿させる作品です。

受け売りになりますが、圧倒的なぬくもりのある三木宗策木彫の渾身の代表作の一つだとおもいます。


この彫刻には表していませんが、花咲か爺が枯れ木に灰を振りかけると、見る見るうちに桜の花が満開に咲き誇っていく様子が見えてきませんか?

正に”春爛漫の三春桜花ワールド!
 
さくらの郷、春陽郷とよばれる三春城下にぴったりの彫刻です。

一目見てすっかり気に入ってしまいました。





小説「花神」の著者司馬遼太郎氏は花咲か爺を花神としています。

「花神」とは中国の言葉で花咲爺(はなさかじじい)を意味し野山に花をもたらす神様とされています。


NHK大河ドラマ「花神」

帝国陸軍の創設者大村益次郎を題材とした司馬遼太郎著小説「花神」、吉田松陰と高杉晋作「世に棲む日日」、「酔って候」から伊達宗城と前原巧山を描いた「伊達の黒船」、そして越後長岡藩家老河井継之助を画いた「峠」などの司馬作品を、脚本家の大野靖子氏がドラマ化した壮大な物語でした。

主人公大村益次郎を伝七捕り物帖の中村梅之助、高杉晋作を中村雅俊が演じていました。

この時、高橋英樹さん扮する雪国の小さな藩の長岡藩非門閥家老である河井継之助が最新式機関砲「ガットリング砲」をはじめとする最新式の武器そして軍隊を持って薩長側のにも迎合せず会津を中心とする奥羽列藩同盟からも距離をとり「武装中立」を唱え、両軍の間に入って和平を画策するという途方もない構想に衝撃を覚えました。

以来、河井継之助信奉者です!

ま、こんなことを考えながらこの「花咲か爺」を見ていました。

この木造に出会えたのも”何かのご縁”なんだろうなあと感じます。



三木宗策(1891~1945)は郡山市本町に生まれ、高村光雲門下の山本瑞雲に学び、木彫界の中心作家のひとりとして大正から昭和戦前期にかけて木彫家として活躍しました。

1940(昭和15)年日本木彫会から分かれた正統木彫家協会の結成に参加するなど木彫の正統を担う作家として嘱望されましたが、1945(昭和20)疎開中に郷里・郡山で歿しました。


郡山市内の如法寺本堂には、三木宗策による弘法大師一代記欄間があります。





2015年10月には、没後70年を記念した企画展「三木宗策の世界」が郡山市立美術館で開催されています。



この時は、代表作坂上田村麻呂をはじめとして神社仏閣にまつられた気高い仏像や神話伝説を主題にした作品などを所蔵先から借り受け、約90点を展示していました。



春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂


| ryuichi | 04:14 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春昭進堂菓匠蒼龍  |