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平成版三春怪奇伝説「真夏の夜のモーターボート」



お盆です。

昔の記憶をたどって不思議な話をご紹介します。

稲川淳二さんの語りを想像ください・・・・

このお話は今から30年位前のお話です。

当時、世間ではバブル経済の名残があり、何かと派手な方が多かったように思います。

私もそんな世間の風潮に載せられてか、モーターボートなどを持っていました。

モーターボートといっても5~6人載りの船外機のついた中古の小さな舟です。

まあ、小さな漁船に毛の生えて程度の代物でしたが、重宝させていただきました。

もっとも仕事がら夏以外は忙しいので、猪苗代湖や檜原湖で釣りや舟遊びなど夏のレジャーを楽しもうという寸法でした。





当時は、私も独身でしたので男女問わずよくみんなでワイワイ遊んでいたものです。

夏場になると、猪苗代湖に船を持っている私の独壇場となります。

私の都合に合わせて、よく猪苗代湖のバンガローでバーベキューなどをしながら飲み会をして夜中まで騒いでいました。

ある時、女友達と一緒に来たおとなしそうな女の子が加わってきました。
どちらかというとあまり目立たない、夏の浜辺は似合わないようなそんな地味な娘さんです。
もちろん水着など持ってきていません。

日のあるうちには舟にも載らず、なんとなく宴会の準備・お手伝いをしながらみんなといたようでした。

その日も、いつもの様にバンガローに隣接の浜辺でバーベキューをしながら花火をしたりカラオケをしたりと、みんなで楽しんでいたんですが、その新メンバーの女の子の姿が見えないんです。

初対面なのでみんなのノリについていけないのかなあ?と周りを見渡してみますと、桟橋に係留している私のモーターボートの舳先に彼女がしゃがんでいるのが見えます。

酔い冷ましに湖面に映る星空や月でも見ているのかな?

しかし、近づいてみますと、彼女は舳先でしゃがみながら何か一人でしゃべっているようです。
おまけに線香の香りがします。







「ん~、おかしいぞこれは・・・」と近寄ってみると、舳先には三角形の盛塩と小さな百合の花束がありました。

「何やってんの?」と声をかけると、彼女は驚いた様子で「ここに居る皆さんとお話をしていたんです・・・・」と・・・

「あ?」待てよ・・・夜更けの湖面です。誰もいるはず等ありません。

酔っぱらっているのかな?と思いながら「ここには誰もいないよ、酔っぱらってんだよ~バンガーで寝なよ」というと、その娘は「はい」というと何やらぶつぶつと呪文のような言葉を唱えて部屋へ戻っていきました。





翌朝、私が目が覚めるころには、早くにその子は一人で帰ったということでした。

翌週も、みんなと猪苗代湖で舟遊びをした後にいつものように宴会がはじまりました。
すると、早く来て舟やバンガローの掃除をしてくれた友人の一人が「船の舳先に盛塩とカップに水が入っていたんだけど・・・おまけに花束も、あれは何かのおまじない?」と聞いてきました。

私には思い当たることが無かったので「冗談はよせよーと・・そんなもんある訳ねーだろー」といって笑って流しました。

翌週は風が近づいてくるというので、舟を桟橋から陸に上げるために、仕事を終えた夕刻に一人で行ってみると、夕闇の中私の舟に一人の女の子が乗っています。
「あれ、誰だろう?」と思いながら近づいてみると、先々週お会いしたばかりのおとなしそうな彼女でした。

訳を聞いてみると、彼女には霊が見えるらしく、猪苗代湖の霊を供養し慰霊して成仏させていたそうなんです。

しかも出会った日以来、2日毎にはここに来て慰霊をしていたらしいんです。

家族の中で女系が皆そうらしいんですが、元々霊感があるらしく、成長と共にはっきりと見えるようになってきたといいます。
さすがに是には驚きましたね~
恐ろしささえ感じます。

そして彼女はこう続けます・・・
初めて来たときも、友人から私の舟で「猪苗代湖で舟遊びとしない?」聞いた瞬間に無数の霊の声がしたそうで、居てもたってもいられずその霊たちとの会話の為に私たちの宴会に参加した旨のはなしをして、私に詫びていました。

何で私の舟かと聞きますと、どうも私に霊の皆さん?が助けを求めてきたということで私の舟の周りに沢山集まってきているそうなんです。

私が周りをキョロキョロ見渡すと・・・





「浮遊はしていませんよ~」
“湖面から無数の白い手が伸びて助けを求めているような感じ”だということでした。

来る度に、供養しても次から次に無数に集まってくるといいことでした。

私も恐くなって「私にも何か災いが起こるの?」と恐る恐る聞いてみると・・

「そんなことはありません。あなたにすがってきているだけですから・・・」
「そして、御縁があって私が呼ばれたんです」と・・・

ん・・・怖いような怖くないような不思議な感覚でした。

「何で私なんだ?」と尋ねると、ボランティアで水難救助隊にも参加していて、すがり易かったんだといいます。

しかし、ボランティアも私だけではありません。
なぜ私なんだろう?と不思議です。

その後、水難救助隊でその話をすると、慰霊する方は違いますが2、3人の隊員の方が同じような話をされていました。

まあ、その娘にはご自由に気のすむまでどうぞと夏のシーズン中、私たちの使わないときは開放していました。







それ以来、その彼女を見かけてはいませんが、存在は感じていました。

舟は一度買い替えもしましたが2年後には手放してしまいましたが、その間時折、線香の香りと慰霊したような跡がありました。

きっと彼女は時折ここにきては霊たちとお話をして供養・慰霊をしていたんだろうなあと思います。

約4年間ほどモーターボートを所有していましたが、事故は一度もありませんでした。

30年以上たった今でも不思議で仕方がありません・・・

しかし、あれは本当だったんでしょうか?


今はモーターボートはって?

夏になるとあってもいいなあとは思いますが、当時飽きてしまったという感覚がすぐによみがえってきます。

もっとも、生臭が嫌いで釣りもあまりしませんし、実は私は紫外線のアレルギーなので直射日光が大の苦手なんです。

それでもってモーターボートに、オープンカーというは可笑しいですよね・・・



春陽郷三春城下御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍

| ryuichi | 05:05 | comments (x) | trackback (x) | 平成版三春怪奇伝説::三春城下夜話 |