2018-06-05 Tue
三春城下新町、旧三春藩主祈願所真言宗智山派日乗山東門院真照寺様の「三春真照寺成田山講中」に参加させていただきました。
今年も、伊藤檀家総代長はじめ、檀信徒42名での成田山講中です。
私は、これで3回目となります。
当三春昭進堂髙橋は檀家ではありませんが、門前で商いをさせていただいているという関係から、二代目もこの成田山講中には毎年参加していたようですので、祖父の代から私へと三世代にわたってお世話になっています。
節分会や各種法要の折にお世話になっている須賀川にある同じ真言宗智山派白山寺松木運仁様も御同行していただきました。
また、真照寺庭園改修作庭でお世話になっている、猪苗代磐梯造園の社員一同様も参加いただき楽しい成田山となりました。
成田山新勝寺では、他の大勢の檀信徒の皆様と一緒に午前11時の護摩焚法要に参列させていただきました。
ほの暗い堂内、大勢の檀信徒が着座する中、成田山新勝寺のお不動さまに家内安全・商売繁昌・交通安全などすべてのお願いを、御護摩祈祷により祈願していただきます。
新勝寺は、平安期、天皇より命じられ、御護摩祈祷によって、将門の乱を収束させたという開山縁起があり、開山以来、一日も欠かさず御護摩祈祷を続け、毎日多くのご参詣の皆さまの願いごとの成就を祈願されています。
静寂に包まれた本堂の厳かな雰囲気の中、10名ほどの僧侶の方が護摩を焚きながら、読経です。
護摩焚き御祈祷の時に、参詣の方々がバックや財布を手にいそいそと羽織袴の寺職員のもとに向かいます。
ん?これは何?そうなんです。
皆さんお不動さんの護摩焚きの火焔にバックや財布をかざして厄を払ってもらっていることでした。
これは、お不動さまの御霊徳をいただく「御火加持(おひかじ)というものだそうです。
参列者の大切なもの(鞄や財布など)を御護摩の火にあてることでお不動さまの御利益をいただくことが出来るというものです。
護摩炊きとお坊様のお話が終わると、お不動様の手からつながった七色の組紐が巻きつかれた手すりに触れることができる時間があり、一列に並んで、手すりを触らせていただけます。
これで運気アップ!商売繁盛!家族の健康!子供たちの学業成就!間違いなしです。
昨年、その真照寺住職の御計らいで表記の「成田山開基1080年祭記念」事業に寸志を納めさせていただきました。
~十年に一度いただくご縁~平成30年、成田山は開基1080年を迎えます。
成田山は、御本尊不動明王の広大無辺なるご霊徳と十万ご信徒のご信援により、開山以来輝かしい法灯を護持継承して参りました。
期間中、大本堂前に大塔婆を建立し、お手綱が御本尊不動明王の御手と結ばれます。
十年の一度の節目、記念大開帳で、お手綱に触れることでお不動様と深い御縁を結ぶことができました。
そして、御開帳の期間は1っ週間ほど過ぎてはいましたが真照寺ご住職のお計らいにて寄付をした方々の配布している「成田山開基1080年祭記念大開帳」記念品をいただくことができました。
ご配慮心より御礼申し上げます。
成田山講中です。
普通の観光旅行につきものの、朝一の乾杯がありません!
「成田山新勝寺にお参りする前に酔っぱらうわけにはいなけぇばい!」と言っていた常連の方々の思いがわかりました。
参詣の跡は門前にある「米屋」さんで昼食をいただき一路宿泊先の小湊鯛の浦温泉を目指します。
ここで、ここでカンパ~!
そして、成田空港航空博物館~
ブ~~ン!
零戦21型のコック・ピット~~
彩雲のプラモ~~
外には、数機の飛行機が展示され自由に乗り込んでパイロット気分を味わえます~
夢に出てきそう~~~~
そして、ここは成田!数分おきに低空で旅客機が飛び交っています~
そして、小湊鯛の浦温泉~「三日月」です。
磐梯造園専務夫人と!
翌朝は、小湊鯛の浦温泉の名所である日蓮宗本山の一つ「誕生寺」参拝。
日蓮上人の子供の頃のお姿
古より繰り返し行われたのだろう本山参り。
檀信徒が一堂に会し、仏教に帰依しての旅講中です。
楽しい時間とはすぐに過ぎてしまうもので、あっという間の一泊二日でした。
そして、なんといっても真照寺ご本尊”不動明王”さまに見守られながらの三春真照寺成田山講中です。
何事もなく無事講中旅行が出来ました。
山岸住職、奥様、松木様、はじめ講中の皆様、そして福島交通観光の本柳様には大変お世話になりました。
お陰様で、さざまな経験とともに「ご縁」をいただくことができました。
そして楽しく有意義な時間を過ごすことが出来来たことに感謝もうしあげます。
この成田山講中の中で、他者との和合・協調のありかたを改めて学ぶことができました。
今回も檀信徒の方々と丸二日間ご一緒させていただいて、様々なご縁に気づかさせていただくことができました。
人と人のご縁とは、本当に“摩訶不思議”だと感じたしだいです。
旅行中、茶道の精神や教えを表す語「和敬清寂」が頭を過っていました。
この4つの文字の中には、“人付き合い”の心(極意)がこめられているといわれています。
「和」=相手と協調する心。
「敬」=お互い敬いあう心。
「清」=清らかな心。
「寂」=何ものにもとらわれのない心。
普段、無意識のうちに持っている「私が!、私が!」という“自我”や“自己顕示”などの身勝手な自己中心的な考え方を戒めているんでしょう。
”人々が、一緒に生きるためには、お互いに尊敬し合わなければならない”ということなんだと解しています。
“和(和やか)”の元となるのは相手を“敬(うやまう)”うこと。
そして、自他ともに相互に“敬って”ってこそ“和やか”が生まれてきます。
和して敬すればお互い心が“清々しく(すがすがしく)”なります。
そして、“清々する(セイセイする)”と“心の寂けさ(しずけさ)”につながります。
人が生きていくということは、他人とのかかわりあいがなければ生きていくことはできません。また、それぞれの個性や煩悩はそう簡単に消えるのもではありません。
それぞれ個人が持つ個性を生かしつつ「和敬清寂(わけいせいじゃく)」の教えを生かしていきたいものです。
そうした心境になれれば、他人との接し方も変わってくるだということを教えていただきました。
二日間の真照寺成田山講中で気づかせていただいたことに、真照寺さま、そしてご本尊「不動明王」様に感謝を申しあげます。
ありがとうございます。
さあ、次は三春最古の建築物「古四王堂」の再建です。
古四王堂
古四王堂は、鎌倉期から戦国末期にかけて「日ノ本将軍」「蝦夷探題」として青森から蝦夷にかけて覇を唱えた海将阿倍安東氏の直系三春藩主秋田氏が、三春国替えの際に祈願寺真照寺とともに建立したものです。
本拠地である青森十三湊時代は、出羽柵(後に秋田城)に近く、城の守りとして創建されたと見られる四天王寺と習合し、中世を通じて古四王大権現として崇敬されていました。
三春藩主秋田家の祖安東氏の寄進も受けていました。
真照寺は、古四王別当(管理長官)です。
尚、古四王天像四体は、秋田家の祖である「安倍貞任」の縁起を伝えていると云われます。
平成の大改修です。
檀信徒の皆様の熱い願いと、篤志御寄付によって、古四王堂が蘇ります!
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂
| ryuichi | 08:53 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春藩主秋田家祈願所 真照寺::成田山講中 |
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