2019-03-04 Mon
第三回 三春込木寄席(くぐりきよせ)
先日に「三春込木寄席」が行われました。
出演は、(公社)落語芸術協会所属の真打、十代目春風亭傳枝さん。
新進気鋭の人気落語家です。
親戚筋の込木宮ノ下は“こしまき”こと武田泰夫さんの主催とあっては、落語好き饅頭屋の私も喜んで寄席見物と相成った次第です!
伝枝師匠は、“こしまき”の娘婿である青木さんの友達だそうで、そのご縁で込木寄席開催の運びとなったということで昨年に続いて3回目です。
事前に町内の商店に数か所へポスター貼付をお願いしていたところへ、傳枝師匠がサイン入り色紙をもってあいさつに廻っていただきました。
当三春昭進堂創業者の髙橋民四郎の本家は、込木の柳ケ作(やなさく)の髙橋家です。
民四郎は本家から“髙橋”という苗字と現昭進堂の土地を貰って分家し、妻おたりまんじゅうの名前となった妻“おタリ”と共に商いを始めています。
そして、私の祖父である民四郎の長男が傳蔵。
傳つながりで… 傳枝師匠!
さて、落語。
古典落語の定番「饅頭怖い」と寄席踊りの「かっぽれ」を挟んで「宿屋の富」の二席。
会場には、込木はもちろん楽内や柴原、芹ケ沢、そして新町などから約80名のお客さんが詰めかけ「満員御礼」です。
会場内を見渡しますと幼き頃より見知った方々ばかりで、「お久しぶりです~」「元気でしたか~」の挨拶が止まりません!
そして、「観桜三春寄席」の主任“独快亭来歌”こと田部さんのお顔も見えます。
「おたりまんじゅうがこわい~」「子の千三百六十五番~」ってなもんで・・
噺は、さすが真打!
時間の経つのもあっという間で、もっと聴きたいと思いました。落語って面白いですね。
落語は手ぬぐいと扇子だけを小道具に話が展開されるシンプルな話芸です。
噺が始まると、ここは新宿末広亭か?浅草演芸ホール?はたまた池袋の演芸場か~?
傳枝師匠は、流暢な江戸弁で枕からお客さん関心を徐々に引き寄せ、噺にはいると一人で高座で演じているはずのなのに、仕草や表情、声色の違いで、そこに何人もの登場人物がいるみたいで、それぞれの場面が目に浮かん来ては、会場のお客さんがどんどん話に引き込まれて、東京下町の演芸ホールの様相を呈しています。
この臨場感は、大きなホールや会館では味わえない醍醐味です。
一気に落語噺の世界に引き込まれ、もう笑いっぱなしです。
~ヨ、真打~伝枝師匠!
おっと、前座がいました。
青木さんと、友人の喜多さんが務め会場を温めてくれました。
そして、お待ちかねの打ち上げです。
伝枝師匠を囲んで、来場の方々と橋長魚店のオードブルと地酒三春駒、そして泰夫さんの挨拶、佐藤込木長生会会長の乾杯の音頭で宴会開始~
敬老会での楽しい宴会の様相を呈し、老若男女楽しい打ち上げが続きました!
私の中に先祖伝来の込木DNAが入っているせいでしょうか?
場所も込木、そして落語会というのは、とても居心地が良くて、楽しい時間を過ごさせていただきました。
打ち上げ二次会のこしまきでも~
昨年の引き続き、プロレスの技の掛け合い~
何をやっているんだか~ ~ 傳枝師匠、お付き合いありがとうございます。
これも込木DNAのなせる業です!
当三春昭進堂髙橋の本家のある込木で行われる寄席。
仕掛け人が親戚筋の武田さんの娘婿。
子供の頃より見知った込木はじめ楽内、芹ケ沢、柴原の皆様・・・
ここで落語に興じ酒を酌み交わす。
これは、素敵な御縁が幾重にも重なりあっているとしか言いようがありません。
人との出会いは人生でもっとも大きな財産だと言われます。
また、「人」という漢字の成り立ちを説明するまでもなく、人は支え、支えられてこの世に存在しています。
そして、人と人の間(関係性)にあってこそ人と人との御縁の中で成長していくものであり、多くの人との「ご縁」を持つ事は、とりもなおさず自分の「人」としての器を大きくする事にこそ人としての存在・価値があるように思えます。
「生まれたこと、今こうして生きていること、こうして巡り会うことのできたご縁に感謝」
尽力いただいた武田家の皆々様、そして、お手伝いの村上様ご夫妻には大変お世話になりました。
さすけねぇぞい三春! 合掌 蒼龍謹白 拝
春陽郷三春城下 御菓子司三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 05:32 | comments (x) | trackback (x) | 🌸物見遊山諸国見聞録::エンターテイメント |
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