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寒河江荘慈恩宗本山瑞宝山慈恩寺  一龍




寒河江荘慈恩宗本山慈恩寺



薫五月、総会シーズン真っ只中です。

山形県の中央部にある寒河江市まで出張でした。







寒河江には以前、日本女子大学の中西教授よりご紹介いただいた慈恩宗本山慈恩寺があります。

なかなか行き機会が少ない山形ですので、早入りして本山慈恩寺参詣と探索に行ってきました。

慈恩寺は、山形県寒河江市にある慈恩宗の本山で山号は瑞宝山。


宗教法人としての登録名は「本山慈恩寺」。








奈良時代天平18(746)年に、聖武天皇の勅命により開基されたと伝えられている古刹で、江戸時代は山形藩主最上氏や江戸幕府によって寺領18か村2800石余の寺領を受け、東北随一の御朱印地を有する寺院となり、院坊の数は3ヵ院48坊に達しました。








尚、上記の画像は現在のパンフレットですが、全盛期の慈恩寺の坊48というのは数が多いという意味で、実際の絵図から勘定すると60坊は見受けられます。



慈恩寺は、檀家を持たず、「鎮護国家」「国家安寧」等の勅願寺として、摂関家藤原氏、奥州藤原氏、寒河江荘大江氏、山形城主最上氏など、時の権力者より庇護されていました。



摂関家のための荘寺的な役割を果たした寺院ですので、その関連からからでしょうか?遠く離れた京の仏師が手掛けた仏像など京文化が反映されている寺院です。



また、朝廷や幕府の繁栄を願う祈願寺で、全国各地から集まった修行僧が学ぶ、大学のような寺でした。

当時の僧侶は仏教以外に武術、医学・土木・農業などの実学を学んだ記録されていますが、中世において寺院は、先進技術や文化といった先進文明の担い手を育成する学びの場だったと考えられています。






中世という変革の時代にあって、聖俗様々な要素の変容と葛藤の中で、様々な宗派が混在する形となり、江戸時代には 天台・真言両宗の兼学となり、密教における修学拠点として、また事相相承の法流拠点として、数多くの修学僧が往来し、現存する史資料がその法流の伝播と影響を今に伝えています。







明治維新後、廃仏毀釈、神仏離反、修験廃止などの上知令により御朱印が停止されると、山は困窮し帰農する坊が続出します。


これの慈恩寺さんだけに限らず日本全国の寺院に及びますが、こと修験の方々は神官になるか僧侶になるか還俗(僧籍の返納)を迫られています。







しかし、慈恩寺ではその勢力下において最盛期の半分の坊が残り、激動の受難期を乗り越えていきました。






終戦後は宗教法人として独立し、慈恩宗・本山慈恩寺となっています。








現在でも山内には、本堂、山門、薬師堂、三重塔など3ヵ院17坊が現存し中世の仏教都市の面影を現在に伝え厳かに時を刻んでいます。

仏像群や寺院の構造美に見惚れますが、現在でも平安末期から幕末まで続いた中世の仏教都市が形成されており、時空を超えた神仏習合の砦に迷い込んだようです〜〜







伽藍記によると、仁平年中(1151-53)藤原氏の氏寺、奈良興福寺から願西上人が派遣されたとあり、興福寺は法相宗の寺であり、「慈恩寺」という名前も 法相宗の祖である慈恩大師からきたもののようです。







本山慈恩寺宗務長・奥平暁俊さんの案内にて、時間を忘れ探索していました!

お世話になりました。







慈恩寺山内にある末寺華蔵院は、映画「男はつらいよ」シリーズの第 作「葛飾立志編」でロケ撮影の現場 にもなり、故大滝秀治さん演じる老僧に「子のたまわく、あ したに道を聞かば、ゆうべに死すとも可なり」という論語の一説は華蔵院の階段で撮影されました。






華蔵院の山門横には、渥美清さんが慈恩寺ロケの時、風景に見とれてしばらく腰掛けた石だそうです








担当幹事が長井市の方でしたが、慈恩寺に興味があり寅さん好きで、しかも龍一という名前ということで、私のために寒河江での総会開催、しかも会場兼宿泊が、寒河江温泉「こころの宿”一龍”(いちりょう)”」







お土産に、”一龍”という名を冠した清酒セットをいただきました。






山形の蔵元”月山酒造”、そして”千代寿虎屋酒造”のお酒です。」


一龍 で、私の名前と文字が一緒です~







ご配慮していただき、粋な計らいをありがとうございました。



春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍




| ryuichi | 04:20 | comments (x) | trackback (x) | 物見遊山諸国見聞録 |