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ドキュメンタリー映画『盆唄』三春上映会 2019夏



第44回木村伊兵衛写真賞受賞写真家の岩根愛氏にご来店いただきました!


 ドキュメンタリー映画『盆唄』三春上映会

 福島の「盆唄」が海を越え、ハワイ・マウイへと襷を繋ぐ。 双葉町の震災避難者とハワイの日系移民、心と心を紡ぐ~ 三春と縁がある第44回木村伊兵衛写真賞受賞作品「KIPUKA」の写真家岩根 愛さんがアソシエイトプロデューサーを務めています。 
 
・⽇時:8 ⽉10 ⽇(⼟)  三春交流館 まほら
第1回 10:00-12:14

第2回 13:00-15:14

第3回 15:35-17:49

第1回上映後に出演者の今泉春雄さんをお招きし、本作のアソシエイトプロデューサーの岩根愛、映画『盆唄』三春上映実⾏委員会代表の新野徳秋によるミニトークがあります。








主催:映画『盆唄』三春上映実⾏委員会
共催:三春交流館運営協会

後援:三春町 三春町教育委員会 (株)三春まちづくり公社

問い合わせ:映画『盆唄』三春上映実⾏委員会 090-1804-5690(岩根) ainotme@gmail.com







●前売券 ⼤⼈(シニア含む) ¥1,300 /学⽣ (⼩・中・⾼・⼤) ¥1,100

●当⽇券 ⼤⼈ ¥1,600 / シニア ¥1,400 / ⾼・⼤ ¥1,400 / ⼩・中 ¥1,200 / 障がい者 ¥800 前売りチケット取扱所
三春昭進堂  カネサン書店  若松屋旅館  まほら 村山理容店
大内時計店  in-kyo  伊藤カメラ店 喫茶メロディー








 映画「盆唄」A song from home  三春城下上映会  塵壺令和元年8月号より

毎年、新暦のお盆(7月中頃)を中心に6月から9月に掛けてマウイ島をはじめハワイ州各島では、週末になると日系仏教寺院を会場として“BON DANCE(盆ダンス)”と呼ばれる“ハワイの盆踊り”が盛大に開催されている事をご存じでしたか?

以前、三春出身の歴史家橋本捨五郎さんから、この盆踊りは相双地区出身者が多い福島県人会が主体でお囃子方の太鼓や唄は、相馬盆唄を原曲とする『フクシマオンド』と聞き及んでいました。

また、“日系ハワイ移民の父”と呼ばれる勝沼富蔵(加藤木氏)さんが三春出身ということもあり、マウイの盆踊り会場に三春を紹介するブースを設け三春関連の幟旗(のぼりはた)を掲げたいと旗探しの依頼があり、方々に手配して三春関連の幟数本と当店の「おたりまんじゅう」・「磐城國春陽郷三春祭礼」の幟旗を寄贈したことがありました。







「ご先祖さま、震災で亡くなられた皆様一緒に踊って下さい」

その“BON DANCE(盆ダンス)”にまつわる物語を描いた映画「盆唄」が、この夏8月10日(土)に三春交流館「まほら」にて上映されます。

「盆唄」は、震災により双葉町に帰れないまま他の土地で避難生活を続ける横山久勝さんとその仲間たちが中心的な登場人物で、彼らが双葉町の伝統的な盆踊り「双葉盆唄」を存続・継承しようとする故郷への強い思いを描き出しています。







この映画「盆唄」の企画は、日系ハワイ移民、そして、BON DANCEを長年取材してきた三春にも活動拠点を置く写真家の岩根愛さん。

岩根さんは、昨年ハワイと福島の深いつながりを追った写真集『KIPUKA』(青幻舎)で“写真界の芥川賞”と呼ばれる第44回(2018年度)木村伊兵衛写真賞を受賞した新進気鋭の写真家です。

監督は、「ナビィの恋」などの作品で知られる中江裕司氏が務め「これは震災の映画ではなく、震災で避難した『人間の映画』」であるとし、「双葉町の人たちを3年間撮影してきて、それぞれの営み、生きていることの勇気をもらった。それを次世代につなぎ、未来に向けたメッセージにしたい」と話し、ロケ地となった旧三春町立桜中学校の校庭で撮影されたラストシーンに、特にその思いが込められています。

史実に基づくアニメーションパートでは、余貴美子、柄本明らが声の出演。







岩根さんとのご縁で、本作に登場するマウイ太鼓は、2012年に『マウイ太鼓』東北公演ツアーで三春町を訪れ三春城下中町若連太鼓保存会と共演しています。

翌年には中町太鼓保存会もマウイ島で開催されたmaui matsuri(マウイまつり)に同じく岩根さんと親交のある“ひょっとこ踊り”の橋本広司(高柴デコ屋敷恵比須屋十七代当主)さん、そして世話人である橋本捨五郎さんも同行して出演し三春甚句等を披露しています。






三春盆踊りの起源は、法蔵寺宗旨である時宗の「踊り念仏」、浜通り南部の「じゃんがら踊り」、さらには江戸時代後期の頃に相双地区を襲った大地震や津波で、被害を受けた地域の救済と復興のために入植した新潟や北陸の浄土真宗門徒がもたらした「踊り念仏」を起源とされる「相馬盆唄」など諸説ありますが、三春城下は、岩城街道、会津街道をはじめとする主要街道が交差する文化と物流の交流拠点であり、それぞれの文化の影響を受けながら独自に進化していったものだと考えられています。







「踊り場」の地名が残る八幡町では、昭和20年8月の玉音放送を受けて町当局から盆踊りは自粛・中止せよとの沙汰が発令されましたが、八幡町若連では“盆踊りは国に殉じた戦死者供養だ!”と「いろはや食堂」の裏山に太鼓を持ち込んで朝まで盆太鼓を叩いて戦没者を供養したと伝わっています。

さあ、三春盆踊りです。ご先祖さまや先立たれたご縁のある方々の供養です。この世に未練が残らないように盛大に、そして陽気に踊ってあの世へ送ってあげましょう。

蒼龍謹白  さすけねぇぞい三春!  拝 



| ryuichi | 04:23 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下歳時・風土記::三春盆踊り・だるま市 |