2019-10-16 Wed
今回の台風19号、福島県内にも甚大な被害を及ぼしました。
福島県内では阿武隈川が各地で決壊し、鏡石町・須賀川市・郡山市・本宮市・伊達市・福島市などで、夏井川流域でもいわき市の街の一部が浸水し甚大な水害が発生しています。
母の実家のある本宮市では、34年前に体験した1986年の8.5水害以上の被害が起きてしまいました。
本宮冠水の翌日本宮にお見舞いを兼ねて手伝いに行こうと向かいましたが水害翌日は通行止めで断念、電話が通じず、安否の確認ができないままテレビやSNS等情報収集していました。
そんな中、ボランティアで活動中の友人・本宮市議の菊田 広嗣様に連絡を取っていただきました。
無事安否を確認し、水の引いた後の本宮に入りましたが1986年の8.5水害の惨状が脳裏をかすめる光景が広がっていました。
到達水位からして前回より被害は甚大です。
叔母は、娘夫婦や孫娘その親戚の皆さんたちのご助力を借りて片付けをしているということでした。
その中で懸命の片づけに励む地元本宮消防団の姿がありました。
自宅も水害に在っているだろうに職務とはいえ一生懸命地域のために道路の汚泥を片付けるその姿に頭が下がりました。
#本宮市頑張れ! #太郎丸 #母親の実家 #ガンバレしか云えない! #とにかく身体に気をつけて! #太郎丸の観音様よろしくお願いします。 #本宮市消防団ありがとう
私も午後からですが少しずつ手伝いに行けるようになりました。
家に溢れた水位は前回の倍の高さ!
太郎丸では上からの水と下からの水が交差して渦を巻いていたみたいです。
当家の同じだと思いますが水害の片付けをする方々は皆、疲れもピークに達しているようです。
その中で、本宮高校の生徒さんたちによる片付けボランティアもう始まりました。
また、激甚災害指定を受けて、公的援助も具体的に検討されているみたいです。
あせらずに、少しずつ生活再建の道を進んでいただきますよう祈念するばかりです。
本宮宿は奥州街道と会津街道、三春街道、相馬街道の追分があり、交通の要所として発展してきた宿場町です。
その街並みは、阿武隈川支流である安達太良川を挟んで、江戸側(南側)の上町、中条、下町を「南町」、そして川の北側の荒町、中町、大町を「北町」と区分されていました。
古くから「花の本宮」とうたわれ、奥州街道屈指の賑わいを見せた宿場で、天保9年(1838年)の記録では、旅籠30、茶屋12、銭湯6、酒屋12軒もあった記録されています。
飯盛り女の多い宿場としても知られ、井原西鶴の「好色一代男」や「一目玉鉾」にも登場してくる。
また、人形浄瑠璃にも「奥州街道の本宮なくば、何をたよりに奥がよい・・・」と謡われるほどであった。
阿武隈川が流れる宿場町「本宮」は洪水との闘いの歴史でした。
明治23年8月7日の 未曾有の大洪水。 流失戸数111個、潰家2千850棟 水田冠水/80町歩 畑冠水/20町歩 被害総額/22万1700円
明治29年、7月21日 大洪水
9月7日 洪水により八日大川両橋流失
同30年、8月10日~12日 洪水
9月8日・9日 洪水
同43年、8月11・12日 大雨洪水、本宮の三橋流失
大正2年、8月27日 大洪水本宮浸水500戸
同3年、8月30日 洪水 溺死者二名
昭和13年6月28日~30日 台風、洪水、郡山水位8m、雨量160mm
9月10日 台風、洪水、水位本宮7.1m
昭和16年(1941年) 7月21日~23日 大洪水、本宮護岸堤防上の牆壁を越えること22cm、明治23年大洪水より僅かに低く、被害甚大。被害戸数1136戸
昭和23年(1948年)9月13日 アイオン台風大豪雨、本宮警戒水位突破昭和十六年以来の大水
昭和61年(1986年) 8月 8・5集中豪雨(昭和16年以来の大水害)
阿武隈川水位/8.48メートル、総雨量/185ミリメートル、床上浸水/717棟、床下浸水/314棟、水田冠水/150ヘクタール、畑冠水/38.7ヘクタール等、被害総額/13億5千万円
本宮町史参照
本宮は、たびたび洪水に見舞われてきましたが、その都度宿場の皆さんで力を合わせて復興し発展を遂げてきました。
ガンバレ本宮!
ガンバレ水害の被災のみなさん!
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 05:35 | comments (x) | trackback (x) | 🌸春陽郷三春 日暮硯 |
TOP PAGE △