2019-11-13 Wed
ドキュメンタリー映画「典座 TENZO」 何の為の信仰か?誰のために祈るのか?
映画「典座」は 全国曹洞宗青年会の主催・製作映画です。
曹洞宗 愛知尼僧堂堂長 青山俊薫老師の出演と聞いて見に出かけました。
典座(てんぞ)とは、禅宗寺院の役職の一つ。
禅宗寺院で修行僧の食事、仏や祖師への供膳を司る。
都聞(つうぶん)または都官と呼び、その下に都寺(つうす)、監寺(かんす)、副寺(ふうす)、維那(いのう)、典座(てんぞ)、直歳(しつすい)の六知事(ろくちじ)があり、その第五位
福島市にある福島フォーラムです。
ここは小さい映画も上映してくれる小さな映画館ですが、6ブースあります。
俊薫老師は、日本の仏教を代表する尼僧さまであり、典座の第一人者です。
映画の中で、青山老師のお話がありました。
禅と一言でいいますけど、狭い意味の狭義の禅は、悟ることを目的とする狭い禅ですわな。それに対して道元禅師は、禅という言葉も嫌われるほどに、ご自分の事を仏法房と呼ばれたように、お釈迦さまの教えをまっすぐに受けていこうと。
道元さまの修行観はニ十四時間体制。時と事を限らない、台所のお当番になったときの心得が「典座教訓」ですし、食べる方へ回ったときの心得が「赴粥飯法 (ふしゅくはんばう)」ですし。
それから、顔の洗い方、お手洗いでの用のたし方、どの一瞬もかけがえのない、我が命の歩みとして、一つ一つを、やりたいようにではなく、あるべきように努めていきなされと・・・
以前読んだ青山老師の本の中に
人は誰ひとり、一瞬先のいのちを保証されていない。
そこをわきまえれば、
一期一会の「今ここ」を、ひたむきに生きる姿勢が生まれてくる、と説かれています。
そして、自分のあやまちに気づいたとき、失敗したときにも、そこにとらわれ落ちこむのではなく自分の欠点や間違いに「気づかせていただくことができた」ことに限りなく感謝し、懺悔したあとは、「限りなく軌道修正させていただきながら、一歩一歩、歩ませていただく」姿勢が大切、とご教授いただきました。
さあ、次は寅さんかな~
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 06:49 | comments (x) | trackback (x) | 🌸春陽郷三春 日暮硯 |
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