2020-03-17 Tue
所用があり白石市へ出張がありました。
時間がありましたので、片倉小十郎の居城「白石城」を散策しててみました。
以前、塵壺にも掲載しましたが戦国期の三春城主田村清顕公以下田村家縁の墓所がこの白石にはあります。
三春よりの北に位置していますがもう梅が散り始めといった感じです。
三春よりも温暖なのでしょう、そういえば桜前線も仙台~白石~福島~郡山~三春・会津といった具合に南下してきますね。
お客様の勧めもあり、折角ですので「奥羽の薬湯」と知られる鎌先温泉の最上屋へ宿をとりました。
福島・三春からですと近すぎる県外ですので逆に馴染みは薄いかもしれませんが、1世代前だと竹駒稲荷講中などでお馴染みの温泉地だったんだろうと思います。
鎌先温泉は山間に五軒の宿がありノスタルジックな雰囲気の温泉街で、「傷の鎌先」とも言われ効能豊かなお湯が“身も心も癒してくれる~”そんな温泉です。
中でも日本秘湯の会の最上屋旅館さんは、外観もご覧のように小さく素朴な温泉街の中、木造2階建ての情緒あふれる築70年の建物は、趣があり”旅人の心に添う 秘湯は人なり”をそのまま表した宿です。
その温泉街の真ん中にあるカフェ『粋 sui』
こでは地元食材を生かした軽食や、宮城県内各地の物産を買うことができます
温泉入口の旧店舗を改装したカフェは、壁やテーブルに杉材を用い、店内は大きな窓を設けた明るい空間になっており、鎌先温泉の新たな交流起点 、カフェや特産品の買い物が楽しめるおしゃれカフェです。
ちょうど中をのぞいたら店の方と思われる素敵な紳士が「アルコールもありますよ~!」と一声。
早速おすすめの地ビールと地酒をいただきました。
その紳士はこのカフェを運営する合同会社「粋」の代表社員である田切富生(とみお)さんでした。
お話を伺うと、大手民間企業を定年退職後に、仲間を募り合同会社「粋」を設立。
また、店名の粋(すい)とは“すぐれたものを集める”という意味から「粋」と名付けたそうです。
片倉家家臣の末裔として上原地区の代々受け継いだ地で農業を営む傍ら、長年地域活動にも積極的に関わってきたということで、その知識や培った経験などを駆使して、仲間と共に合同会社を立ち上げ粋suiの経営を行っているということでした。
言葉の節々に「白石」が大好きなんだということが伝わってきます。
そして、定年後からの第二の人生を鉾先温泉、そして白石の発展に寄与するという気概には感服いたしました。
また、それを支える奥様の内助の功にも脱帽です。
お二人の張りのある笑顔からパワーをもらいました!
また、粋では『献上米』はら米の「ひとめぼれ」を使い、田切さん自ら市内の酒蔵「蔵王酒造」で特注したオリジナル純米吟醸原酒「富粋(fusui)」も販売しています。
田切さんのお名前“富生”と粋んから命名された「富粋(fusui)」です。
粋に富が生まれる~~!
こんな縁起のいいお酒で一献!
Cafeスペースで注文することもできますので、粋に行った際には是非味わってみてください。
お土産に買ってきた早稲掛け自然乾燥の「ひとめぼれ」を摘まみに富粋で一献!
さすがに手間暇かけた元献上米です、旨い~
おかずなどいらないくらいコメの味が引き立っています!
ついつい食べ過ぎてしまいました。
ご縁があり、三春にも大いに参考になることを拝聴さすることができ充実した時間をありがとうございました。
鎌先温泉の役湯で癒され、田切さまご夫婦からパワーを貰いました。
その癒しとパワーの効力を、米とお酒と話しに託してスタッフにもお裾分けです!
それにしても、ちょうど中世の商人 坂東屋富の資料をいただき読みあさっていた時でしたので、、「富」繋がりで富生さまにお会いできたのは正にご縁としか言いようがありません。
坂東屋富松とは、既存の地域に結びつかず奥州一円を行き来した商人で、熊野先達職という旅行会社の様な権利も持っていました。
また、商人であり、衆後者、そして、室町幕府や奥州諸将・大名の使者という側面も持っており、その太いパイプから商売として、伊達政宗の祖父にあたる稙宗の陸奥国守護、晴宗の左京太夫補任、輝宗の一字拝領等、朝廷からの任官受領の手伝いもしていたんだろうと思います。
伊達の殿様にも感謝です。
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 06:22 | comments (x) | trackback (x) | 🌸物見遊山諸国見聞録::男の隠れ家 |
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