2022-02-20 Sun
西方霧舘 北辰妙見尊星王宮
三春城下の南、旧西方村にある西方舘。
三春ダム展望台付近になりますが、三春城主戦国田村氏時代の防御要塞田村四十八舘の一つ西方舘千葉紀伊守の居城がありました。
千葉氏一党とその舘の守護神として峰続きの高台に鎮座しています。
祭日を、旧二月十八日にとして、作神様といって参拝しています。
現在の千葉市にある妙見本宮千葉神社の御分霊とされています。
千葉神社は、「通称・千葉の妙見様」と呼ばれ千葉氏の守護神、北辰妙見尊星王を主祭神として長保2年(1000年)に北斗山金剛授寺として中興開山されました。
千葉氏の祖・平良文が守護神として御尊体を迎え、嫡孫の平忠常に至り現在地に勧請されました。
千葉県の字にもなっている千葉氏でありますが、妙見信仰が関東地方に伝わったのは、天智天皇の666年から霊亀(716年)に近畿・駿河・甲斐・相模などに住んでいた帰化人を、関東地方に移住させたことで、文化の1つとして伝わったようであります。
千葉氏は、鎌倉時代、南北朝時代を経て室町幕府後期まで繰り広げられた坂東武者を巻き込んだ長い戦乱の世にあって戦国期に下総から撤退して全国に離散しますが、その一家が三春に住み着き、田村氏の配下となったと考えられています。
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