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三春物語657番「三春の直会(なおらい)」
直会(なおらい)
三春では祭礼末に直会(なおらい)を開催し、神前に供えた御饌御酒を、神職をはじめ参列者の方々皆でいただきます。
 これは、古来より、お供えして神々がお召し上がりになられたお供え物を人々が戴くことは、その神聖なる恩頼を戴くことができると考えられてきました。
この供食により神と人が一体となることが、直会の根本的意義であるということができます。
 また、簡略化されたものとして、お酒を戴くことが一般的な儀礼となっていますが、これは御酒が神饌の中でも米から造られる重要な品目であり、また調理をしないでその場で直接戴くことができるため、形式としておこなうものとなりました。
 神様にお供えした物を下げて戴くということは「神人共食」という祭りの根本的意義が示されています。
 直会の語源は、「なおりあい」とする説があります。
神職は祭りに奉仕するにあたり、心身の清浄に努めるなど、斎戒を致します。
神職は、祭礼の一月前から斎戒として、潔斎して身体を清め、衣服を改め、居室を別にし、飲食を慎み、思念、言語、動作を正しくし、汚穢、不浄に触れてはならないとされ、通常の生活とは異なるさまざまな制約をして、祭りの準備から祭典に臨んでいます。
そして、祭典後の直会をもって全ての行事が終了し、斎戒を解く「解斎」となり、もとの生活に戻ります。
「なおらい」の語源は、もう一つの意味があります。
「戻る=直る」の関係を示して直会の役割を述べたものであり、直会が祭典の一部であることを指し、直会が神事として一般の宴とは異なるのも、こうした意義をもっておこなわれているからです。



| ryuichi | 04:27 | comments (x) | trackback (x) | 三春ノ信仰1 |