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三春物語671番「鬼生田里の馬頭観音」


鬼生田里にある馬頭観音堂です。
廣度寺の別当で、嘉永六年の再建とあります。



「鬼生田(おにうだ)」の地名は、鬼生田(おにうた)の地名は、鬼が生まれた田ということから、この名がついたと伝えられています。
また、田村麻呂に追いつめられた鬼が田の中に鬼の子を捨てて逃げたので、村人が育てると、毎日庭先で大石と遊んだ。
この石を鬼石と呼び、鬼の子が捨てられていたので、「鬼生田」の地名がついたという。
 


郡山市史によれば、
桓武天皇の御世、ある女が田の仕事へでかけると急に腹を痛めて、田の中でひとりの男の子が生まれた。 この男の子、近くで死人が出ると這い這いしてまでも死体を見に行くという不思議な子で、7歳ごろになると5尺にもなる体格の持ち主となった。
そして、墓をあばいて死体を食べたり、暴力をふるったりするようになったので、親も恐れその子を殺そうと思った。
男の子は、それを察して家を出て行ってしまった。
 時が下って、その子どもは田村の大滝根に棲み、滝根丸と名乗るようになった。
そして、手下を率いて、旅人や土地の人を襲って暴れまわっていた。
村人たちは滝根丸のことを、「あいつはまるで鬼だ」とささやきあった。



 滝根丸の勢力はどんどん強くなってきたので、桓武天皇は坂上田村麻呂を征討に向かわせた。そこで滝根丸は田村麻呂に滅ぼされたという説と、紀州の熊野まで逃げたという説があり、鬼生田の人達は「熊野権現に参拝すると鬼の魂がのりうつる」と言って熊野参拝はしないとされています。


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| ryuichi | 06:21 | comments (x) | trackback (x) | 🌸田村庄六十六郷 |