2011-06-30 Thu
大祓知らず知らずの内に犯したであろう罪や過ち、心身の穢れを祓い清めるための神事を「大祓」と言います。
江戸期まで秋田藩政下では、三春城下の修験者が中心となって毎年、6月30日と12月31日の2回行っていました。
現在は、明治維新の廃仏毀釈の折に修験道が廃止されて以来、行われていません。
6月の大祓を「名(夏)越しの大祓、12月の大祓を「年越しの大祓」とも言います。
平安時代初期の国家の法制書『延喜式』にも、6月と12月の大祓が記されており、古くから行われていたことがわかります。
夏越は、神意をやわらげる意味の和し(なごし)であるといわれ、この夏を無事健康に
越せるようにと六月三十日に行われるもので、古くは農家にとって田植え終了後の
いましめ又つつしむべき「忌みの日」でもあったようでございます。
大祓には「人形」という、紙を人の形に切り抜いたものに名前と年齢を書き、さらにその人形で身体を撫でて息を吹きかけます。
そうすることにより、自分の罪穢れを移し、それを海や川などに流し我が身の代わりに清めてもらいます。
また、名越の大祓では疫病や罪穢れを祓う「茅の輪くぐり」も行われます。
私達も月日の流れにながされて、今年も早や半年も過ぎ去さろうとしております。
この夏、皆様のご健勝を祈念申し上げます。
蒼龍謹白 合掌
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