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岩波書店「世界」 教育のチカラ「小さな町の大きな教育改革」瀬川正仁


岩波書店「世界」に、ライター瀬川正仁さんの執筆する「教育のチカラ」という記事があります。
10月号では、小さな町の大きな教育改革と題して、約30年前に“地方教育改革の奇跡”と称された三春町の教育改革が取り上げられています。
瀬川さんは、当時の教育改革とその後、そして現在に着目して、その実情の取材ということで偶然も、私も取材を受けました。
 
30年前の三春町の教育改革は、当時三春町教育長の武藤義男さんと、武藤さんを教育長に抜擢した前町長伊藤寛さんの教育改革そして地方自治改革です。
現在も続く「三春町教育研究員制度」などの教員の意識改革や、地域住民と連携しながらの学校つくりなど、いまの「学校運営協議会コミニティースクール」の原型が垣間見れる画期的な教育改革です。

民主党政権なって、「新しい公共」という言葉が聞かれるようになってきました。
もちろん自民党政権下でもささやかれていた言葉ですが、地域主権の確立を目指す「新しい公共」とは、教育や福祉、あるいは医療や自治等を、官と住民が一緒に作り上げる仕組づくりだと思います。
そこで生まれた課題が「地域文化をつくる教育」であり、地域の自然, 伝統, 文化,そこに生きる人々やその暮らしなど、自分が生まれ育った土地と人を愛する人間こそが、人々が平和に共存できる新しい社会を築くことができるんだろうと思います。
この30年前の伊藤・武藤体制での教育改革は、今の教育改革、そして地方自治行政改革へとつながる大きな一歩だったように思います。


もちろん早すぎた改革したので、三春町教育独立国家は数年後には薄れていきますが、素晴らしい教育に感動した芽は枯れていませんでした。

今尚残る三春の教育のレベルの高さとその仕組みは現在にも引き継がれ、文部科学省による教育改革国民会議「教育を変える17の提案」などを経て「公立学校運営協議会制度」いわゆるコミニティースクールという新しい仕組みに引き継がれ、今の三春小学校学校運営協議会の導入の母体となったとかなあと考えています。
詳細は武藤義男さんらの著書「やればできる教育改革」をご覧ください。
小中学校に通う子を持つ親として、地方に住むものとして読み進むうちに涙が頬をつたってゆきます。



尚、この教育のチカラ「小さな町の大きな教育改革は」上下に分かれていますので、下巻が楽しみです。
P.S,瀬川さん「世界」送付ありがとうございました。
関係各位にも読んでもらっています。
改めて、当時の元武藤教育長と伊藤前町長による教育改革を改めて顧みているところです。


| ryuichi | 16:51 | comments (x) | trackback (x) | 🌸菓匠蒼龍 心洗洞刹記::地域貢献 学校支援 |