CALENDAR
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     
<<  2024 - 04  >>
CATEGORIES
ARCHIVES
PROFILE
    k1
OTHERS




三春物語724番「根本笠石八幡宮とオタリばあさん」


おたりまんじゅうを造った「おたりさん」は、滝桜の先にある根本集落の出身です。



この根本には、「根本八王子神社」や「笠石八幡宮」、そして田村三十三観音霊場の札所「光谷東光寺」があり、信仰の厚い郷です。


東光寺観音堂

春には、至る所で枝垂桜、八重桜、染井吉野、山桜が咲き乱れます。




 笠石八幡宮
柳橋海道から黒木に行く途中の集落の裏山にあります。
集落の庭先を抜けて山腹を登ったところに石の鳥居があり、うっそうとした杉木立に覆われた境内には、本殿を取り囲むように巨岩が累々と積み重なっています。



社殿の横から上方に掛けて、数体の岩が顔を出しています。
 岩には横に亀裂が入っているものがあり、それが結果的に「積み重ねた」ように見えます。

これを、笠をかぶせた様子に形容したのでしょう。
 



その参道に昭和十四年改築記念の寄付芳名石版があり、高橋タリの名前が読み取れました。



おたりさんが、五番目の息子の出征に無地を祈願して生まれ育った根本にある笠石八幡宮に寄付したものでしょう。
また皇紀二千六百年大慶記念の石碑には、母親の信仰を受け継いだのでしょう、おたりばあさんの長男で当店の先々代高橋伝造の名前も見えます。
 


根本の笠石八幡
昔、八幡太郎源義家が安倍一族討伐の時、根本村に立ち寄ったところちょうど村では麻疹が大流行で村人たちは大変困っていた。
これを聞いた義家は、「それは大変だ。その悪魔を征伐してやる」と、笠石八幡の場所より南西の天目がけ、馬上より鋼弓に一矢をつがえて射放した。
麻疹の悪魔もその威勢に恐れて退散したのか、重い麻疹も急に快復した。



今も射放した場所には、馬蹄の跡が石についており、放たれた矢は、遠く堀越村の井堀に落下して井戸となったという。
この間を「一矢間(ひとやま)」と伝えられている。

笠石八幡の祠に至る前に、二つに割れた石の胎内くぐりがあって、笠石と呼ばれる巨大な石が載っているところから、笠石八幡と呼んでいたという。
その巨石には
「はしかとて 折ればかろし 笠石の蹄の址や 八幡の家」と刻まれている。
 



三春昭進堂 髙橋龍一


大きな地図で見る



| ryuichi | 05:20 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春昭進堂菓匠蒼龍 ::三春昭進堂髙橋 |