2013-04-24 Wed
三春城址、舞鶴城お城山公園本丸跡です。
今年は、紅枝垂れ桜がすっかり花弁を落としても、染井吉野は一昨日の雪の影響もあってか、がんばって咲いています。
私など、仕事柄桜花のあるお城山公園に上がれるのは珍しいことです。
本丸跡に建つこの石垣は、明治初年に旧三春藩秋田家重役の大参事の秋田静臥が中心となって建立した秋田三春藩の痕跡を記した石垣です。
明治維新、廃藩置県、さらには旧三春藩の借財返済など三春藩秋田家としての残務処理をすべて終わらせ、後世に三春藩の痕跡を残そうとしてこの石垣を建立したのではないかと考えています。
石垣中央に立つ石碑は、後の明治三十七年に日露戦争での三春藩出身者の戦死者を弔うために建立されたものです。
三春秋田家の代々にわたる勤王、浪岡家を北畠将軍と記するなど、日本国に尽くし、戦死した旧三春藩士への追悼の言葉が添えられています。
これ等の染井吉野群も、全国のそれに準じて日露戦争の戦死者を弔うために植樹されたものです。
政治向きな話は別物として、櫻は、今年も綺麗な桜花が国のために殉じられた方々を供養しています。
「敷島の大和心を人問わば旭に匂う山桜かな」
| ryuichi | 07:05 | comments (x) | trackback (x) | 🌸戦国大名 三春田村氏 |
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