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スタンド・バイ・ミー
「かわいい子には旅をさせろ」



人は、度を過ぎたぬるま湯体質の中では人材が育たない。
だから、わざわざ「かわいい子には旅をさせて、自立心や独立心を身に付けさせなさい」と言っているのでしょう。
手厚い保護のもとで養育してやる、その方がむしろ楽な今日の子育て環境の中で、強いてわが子に『どのような旅をさせてやるか』ということではないでしょうか。

自分の洗濯物は自分でたたませる。自分の部屋の掃除は自分でさせる。
家事の手伝いを分担させる等々・・・
なかなか、わが子には、幼いころから、日常生活の中で旅的な体験をさせてないのではないでしょうか。

昨今、学校教育や社会教育でも、どのような旅をさせて自立心や独立心を育むか、教育関係者の、子を持つ親の、そして地域社会の「知恵の見せどころ」のように思います。



昨日、高校2年になる長男坊の兼続が、この夏休みを利用して、友達3人だけで一週間の予定で島根まで旅行に行きました。
東京から夜行列車「サンライズ出雲」に乗車します。
自分たちで、予算や訪問地など計画を立て、実行に移しました。

出雲大社や松江城、しまねアクアス水族館、広島原爆ドーム等々盛りだくさんの内容です。
宿泊は、夜行列車での車中泊とプランについていた松江駅前のビジネスホテル、そして島根県浜田にある女房方の実家になります。

私たち親は、なるべく口を出さないように自主性を尊重していましたが、やはり子供だけでは心配なので、義母が一足早いお盆の里帰りと称して浜田の家で合流してくれます。

郡山駅でメンバー2人と待ち合わせとで、郡山駅までは送りましたが、どうも昨夜から緊張してよくよく眠れなかった模様です。
自分が誘った旅行です。
中学校の修学旅行計画作成バリに自分で頑張って組み上げたプランです。
その緊張は、旅立ちの直前になってピークに達した模様です。

この感覚は、まだまだ未熟な子供であることを意識しながらも、あえて強がって 大人の世界に一歩を踏み出そうと冒険に出る少年時代。
今まで全てだった小さな世界から自分の足で出る時の恐ろしさ、わくわく感、一歩大人になれたような感覚は、誰もが抱いたことのあるものではないでしょうか。


おととしの帰省での一枚

この旅で、現代っ子の典型のような息子が様々な人との出会いや、様々な経験を通して、人間として成長のきっかけを見つけられればいいなあと思います。

人は、何も持たずに裸でこの世に生まれ出て来ました。
私も、人並みに結婚して、子供をもうけて、その子が立てて、歩けて、手が動く。
こんなすばらしい人生を、周囲の方々が支えてくれている。
人生は人と接することの連続です。社会に出てから、学ぶのでは遅いことも沢山あります。その人間関係の一番初めである家庭で、親と子供が、まず向き合わないとなかなか育まれないことが多いように思います。

子供の個性は親が思うよりも素晴らしいのです。
自分の経験に基づいてこうするのがこの子の幸せだということはないのです。
長い目で子供の成長を見守ってやるのが親の愛情だと教わったことがありますが、植物の栽培でも、水の好きな植物には水を絶やしてはなりませんが、乾燥を好む植物に水をやりすぎると枯れてしまいますよね。



一人一人個性が違うように、性格も好みも違うのが当然です。自分の子であっても、自分と同じように考えるとは限らないのです。
 子供がどのように成長していくのか、楽しみに見守るという親の喜びを味わいながら、子供の成長を見守っていきたいと思います。

まあ、落語に「子離れ」というお話がありますが、良くも悪くも私たち夫婦が成長する時でもありますね。

そして、子供は自分の力で成長していくのですよね。
 
土産話が楽しみです・・・


人間ていうのは、必ずドアを叩かなきゃいけない時がくるのよ。

その時、叩くって勇気いるよね、怖いしさ。

どうなるのかななんて思うけど

そこで分かれるよね。

叩く人間とそうでない人間に・・・。

矢沢永吉


がんばれ兼続!

           蒼龍謹白   合掌

三春昭進堂代表 髙橋龍一


| ryuichi | 05:14 | comments (x) | trackback (x) | 🌸菓匠蒼龍 心洗洞刹記 |