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初雪~越後長野温泉”嵐渓荘”~庭月事代社


先日、福島でも初雪の便りがちらほら聞こえた日に、新潟出張でした。
いつものように、下田村の越後長野温泉「嵐渓荘」さんに前泊です。

朝の天気予報から、北日本の日本海側に寒波の到来による雪が予想されていました。
三春出発の時は冷たい雨が降っていましたが、若松を過ぎたころから白いものに変わりはじめ、安田のインターを降りたら、冬の越後の代名詞である「鉛色の空」から大粒の雪がドサッ!ドサッ!と音を立てて降り注いでいます。
これを、「牡丹雪」と呼ばずになんと称です。



真っ白な白銀の世界。
ああ、冬の新潟に来たなぁと実感します。
ま、気温がそんなに下がらないので道路にはつもりはしませんが、それでも、4WDのビッツできてよかったと実感します。



いつもより、数週間はやい初雪だそうです。
本来なら、山々が雪化粧をしてから里に下りて来るという初雪が、この日は掟破りの降り方だそうですが、地元の人は焦ることもなく、「すぐに解けますよ・・・」と余裕の笑顔で話されます。



ぼた雪(大粒の牡丹雪だ!)で化粧されたような庭園、そしてシッポリと濡れた苔、さらには紅葉の組み合わせは、妙に艶っぽくいい雰囲気です。
静けさの中に、雨の降る音が響く。湿った土のにおいが、どこか懐かしい感覚を呼び起こさせてくれます。



9月にお邪魔した時には、台風でした。
この時もこの嵐渓荘さんは、雨や雪の日が似合うと書きましたが、これじゃあまるで悪天候の日を選んで訪れてくれと言っているようなものです。
もちろん陽のあたる景色も素晴らしいですよ……



 嵐渓荘の山の温泉のラウンジから、ぼんやりとしながら雪の降る様子を眺めていると、いつもとは少し違う、ゆったりとした時間が流れます。
雪の日には、雪の日だけの特別な風景や時間を探しながらのんびり過ごすのも、いいかもしれません。



景色もさることながら、何といても料理が最高です。


ずいき(やつがしら芋の茎)の白和え、

鮎塩焼き、新潟牛の石焼、松茸の土瓶蒸し、甘海老・サザエ・タイの御造り、はたまた、嵐渓荘名物のぜんまい一本漬け等々・・・


みずなの実

御銚子の燗酒は三条市の地酒「福顔」のぬる燗

わがままなオーダーも聞いてくれて山海の幸を、丁寧な味に仕上げてくれています。
そして、スタッフの皆様の、特に女性スタッフの素敵な笑顔が”お・も・て・な・し”に花を添え、居心地の良い宿としての一役を担っています。
本当にありがとうございます。



此の”山の湯”のラウンジで、雪が解けた雨だれを伴奏にして、ほろ酔いでまったりとジャズやクラッシックに浸るという贅沢な時間・・・
別荘の山小屋感覚でくつろげます。
自分の別荘では掃除やら片付けやらを考えると、とても落ち着きませんよね。



自分へのご褒美にしては贅沢すぎますね、家族に感謝しなければいけませんね。



黄色い紅葉と雪のコントラスト・・・


紅葉と雪を観ながら入る露天風呂は格別です。


貸し切り時間もあります。

いつも帰りには、すぐ近くにある「庭月事代社」にお参りして商売繁盛を祈願しています。
小さな庭月集落の小さな神社なんですが、名前が素敵だと思いませんか?



「庭で月を愛でる・・・」
なんともロマンチックな響きでしょう。

言葉を深読みすれば、月は女性を表し、庭は幸せな家庭を意味します。
主婦として女性を愛したい・・
さらに、月と女性?
そうです。
絶世の美女とされる”かぐや姫”です。
奥様をかぐや姫のように愛しなさい。そうすれば家庭は幸せで円満という意味に私は解しています。



そこにある恵比寿様を祀るお宮が、この庭月事代社です。

「商売は奥さんで持つ」と云われますが、当に商人の当家にはピッタリなお社です。

さらにもう少し講釈を続けますと・・・
庭とは、庭園を意味していますが、古くは稲作に適した平らなところ、海や湖、川などが穏やかで様子を意味し、米が採れて、天変地異などの無い穏やかな様子。
つまり「幸せ」を表していたとされています。

また、月にはお日様の次に明るいということから、次・次世代へ、未来へと云う意味もあり
「穏やかな水面に云うつる月」
「幸せが永遠でありますように・・・」という願い、まさに「世の中が平和で、人々の幸せが続くこと」

そして、そこに恵比寿様を祀ることによってその意味が倍増していくような気がしませんか?


事代主命とは、「えびす様」の名称で知られる商売の神様の事です。
また、海や山の幸をもたらす「寄り神」として今でも、信仰を集めています。
右肩に釣竿、左小脇に鯛を抱えて座した姿で描かれ、商売繁盛、交易、漁業の神様として知られていますし、そのお顔は「ヱビス顔」と云われる様に笑顔を湛えた尊顔です。

 えびす様の字には夷・戎・恵比寿・恵美須などの文字があてられ、その語源は、異邦人や辺境に住む人々を意味するエミシ・エビスの語に由来するとされ、異郷から福をもたらす神と伝えられています。


うっすらと雪化粧をした八木鼻


P.S 女将さんにはいつもお気遣いいただきますこと、改めて御礼申し上げます。
前回のぜんまい一本漬けとてもおいしくいただきました。
また、車麩やハートのパスタを頂きありがとうございます。

三春昭進堂代表 菓匠髙橋龍一

| ryuichi | 05:39 | comments (x) | trackback (x) | 物見遊山諸国見聞録::男の隠れ家 |