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「三春駒」午年です。


来年の干支は「午」です。

実は、当店の女将(女房殿です)は、丙の午でして・・・



旅行や出張などの出先で、馬の置物を見かけますと女将に敬意をと感謝の気持ちでついつい買い求めてしまいます。


午の土鈴


こちらも、午の土鈴

どちらも津和野の陶里菴で今年頂いたものです。


三春で馬と云えば郷土玩具の三春駒ですね。
この三春駒は、日本で最初の年賀切手に採用された民芸品(昭和29年・郷土民芸シリーズ)ということをご存知ですか。



また、青森の八幡駒、仙台の木ノ下駒と共に日本三大駒に数えられているそうです。


尚、白い三春駒は長寿のお守りとされています。



高柴だるま屋敷(デコ屋敷)
 「三春駒」「三春張子」「三春だるま」の生まれた土地、磐城國三春高柴村は、三春城下より西へ5キロの場所にあります。
なだらかな阿武隈山脈のほぼ西端に位置する雑木林に囲まれた小さな村落です。
 「デコ屋敷」は「だるま屋敷」とよばれ旧高柴村の舘野と福内の二つの部落にまたがっています。村内には平家落人伝説が残りますが、戦国大名田村氏の重臣橋本刑部顕徳の末裔と称しています。

この小さい里山のには、歴史を感じさせるお堂や祠が多く点在しています。
天神様、観音様、地神様、オハヤさま、蚕飼様、子育木馬神社、大黒様、地蔵様、弁天様、千手観音様、庚申様、秋葉様、アオソ様、そして不動明王様が祀られています。

高柴は、この小さな地域が一つの完結した社会として成立していて、三春城下の中でも、周囲にある他の村落から隔絶した集落を形成しているように感じられ、三春郷の特殊技術集団が暮らす、「隠し工人集落」だったのではないかと考えられます。

言い伝えによると、三春藩から高柴人形師は、三人扶持を給され三春城下寺社鳥居内の店張りを許可されていたといわれます。
城下には、店は持たず城下から四里余の高柴より、祭礼や市日などに自ら荷を背負い出店を張っていたようです。
「太元帥明王祭礼絵図」に、「三春張子」を売る高柴衆が描かれています。
 村内には「香具師記録」が残っているところからみて「土着の香具師」というのが高柴衆の身分だったのでしょう。



元旦の朝、御屠蘇を家族全員で頂き、新年を共に迎えられたことを喜び、今年一年の息災を祈念しますが、御屠蘇の酒は勿論「三春駒」です。


三春昭進堂 髙橋龍一

| ryuichi | 14:34 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下歳時・風土記::歳時記 |