2015-02-25 Wed
布袋様のお昼寝図です。
布袋さんの象徴である袋を枕にお昼寝をしていますが、その表情といい、付け足したような足といい、全体の構図からしても滑稽です。
なんともユーモラスに描かれた布袋さんのお昼寝の図です。
実はこの掛け軸は、家内の母方、館林の伯父さんから頂いたものなんです。
明るく陽気なおじさんで、
若いころは、柔道や野球に打ち込み、囲碁は6段の達人で、ピアノで作詞作曲をするような多趣味の方でした。
先日、その伯父さんが78才で亡くなり、葬儀の参列のために家族を連れて館林の隣邑楽郡まで行ってきました。
訃報を受け取ってから、この「布袋昼寝図」を店内に掲げて、哀悼の意を表していますが、
正岡子規の「世の中の重荷降ろして昼寝かな」という詩を思い出しています。
波乱万丈の人生と常の明るく陽気に振る舞っていた伯父さんの生き方そのもののような掛け軸です。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
三春 髙橋龍一
| ryuichi | 21:35 | comments (x) | trackback (x) | 🌸菓匠蒼龍 心洗洞刹記 |
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