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三春物語941番「「妙法蓮華経寶塔」~天澤寺参道


三春城下清水にある曹洞宗の古刹「萬年山天澤寺」山門を入ってすぐの参道に法華経寶石塔(ほけきょうほうせきとう)が建立されています。

正面には「妙法蓮華経寶塔」の題目が刻まれています。




この妙法蓮華経寶塔の様に、笠を持ち題目を刻した石塔は、題目式笠塔婆とも呼ばれています。
この塔が建てられたのは、仏の徳に報い、国家の恩に報いるために建立し、人びとが仏様の慈悲とご利益に預かることを願い建てられたものです。

伝承によれば石塔は法華経を一石一字記したものを埋納した上に建てられたと言われる。



この石塔には小石がたくさん積まれています。
私たちも、子供の頃よりお墓参りの時などに「石を載せて、次に来た時まで落ちなければ、頭が良くなる」と親に言われて、せっせと小石を載せていました。



これは、この妙法蓮華経寶塔を造る際に小石を集めこれに一字ずつ経文を書写して地に埋め石塔を立てた「一字一石塔」と記載されており、文字を書けない庶民がせめて小石だけでも収め極楽浄土に行きたいと建立後にこの石塔に持ち寄ったことが風習として現在まで続いているんじゃないかと考えています。



この石塔の両側には、石塔建立の浄財を納めた沢山の人々の戒名が刻まれています。

背面には、建立年月日や様々な云われが記載されているとは思うんですが、風化のため判読不能です。
何か方法を見つけて解読したいと思います。



過去を振り返ると悔やむことばかり。
そんな、苦い感覚・経験を持っている人は少なくないだろうと思います。

しかし、「覆水盆に還らず」。流れ出た水が元には戻らないように、過ぎ去った時間を取り戻すことは出来ないようですね。

そのまますべてを受け入れられればいいんですが・・・・
きっと、それらを素直に受け入れられたら、りっぱ大人と呼ばれるんでしょうね?



至或見塔形或聞鐸聲。或聞其名或富。或其影罪障悉滅所。来如意現世。安穏後生極楽


「此大乘に十法行有り。一に書寫。二に供養。
三に施他。四に若し他の誦讀するあれば專心に諦聽す。五に自ら披讀す。六に
受持す。七に正に他の爲に文義を開演す。八に諷誦。九に思惟。十に修習を行ず。十法行は。福を獲幾す。
頌して曰く。十法を行ずる者は 福聚を獲ること無量なり。」




妙法蓮華経如来寿量品偈

自我得仏来所経諸劫数無量百千万憶載阿僧祇常説法教化無数億衆生令入於仏道爾来無量劫為度衆生故方便現涅槃而実不滅度常住此説法我常住於此以諸神通力令顛倒衆生雖近而不見衆見我滅度広供養舎利咸皆懷恋慕而生渇仰心衆生既信伏質直意柔軟一心欲見仏不自惜身命時我及衆僧倶出霊鷲山我時語衆生常在此不滅以方便力故現有滅不滅余国有衆生恭敬信楽者我復於彼中為説無上法汝等不聞此但謂我滅度我見諸衆生没在於苦海故不為現身令其生渇仰因其心恋慕乃出為説法神通力如是於阿僧祇劫常在霊鷲山及余諸住処衆生見劫尽大火所焼時我此土安穩天人常充満園林諸堂閣種種宝荘厳宝樹多華果衆生所遊楽諸天撃天鼓常作衆伎楽雨曼陀羅華散仏及大衆我浄土不毀而衆見焼尽憂怖諸苦惱如是悉充満是諸罪衆生以悪業因縁過阿僧祇劫不聞三宝名諸有修功徳柔和質直者則皆見我身在此而説法或時為此衆説仏寿無量久乃見仏者為説仏難値我智力如是慧光照無量寿命無数劫久修業所得汝等有智者勿於此生疑当断令永尽仏語実不虚如医善方便為治狂子故実在而言死無能説虚妄我亦為世父救諸苦患者為凡夫転倒実在而言滅以常見我故而生驕恣心放逸著五欲堕於悪道中我常知衆生行道不行道随応所可度為説種種法毎自作是念以何令衆生得入無上道速成就仏身




妙法蓮華経如来寿量品偈を諷誦す。
集むる所の功徳は、新亡精霊に回向す。

願わくは此の功徳を以って、普一切に及ぼし、
我等と衆生と、皆共に仏道を成ぜんことを。

十方三世一切仏 諸尊菩薩摩摩訶薩 摩訶般波羅蜜


 髙橋龍一 拝




参同契
竺土大仙の心、東西密に相附す、人根に利鈍あり、道に南北の祖なし、霊源明に皓潔たり、支派暗に流注す、事を執するも元これ迷い、理に契うも亦悟にあらず、門門一切の境、回互と不回互と、回してさらに相渉る、しからざれば位によって住す、色もと質像を殊にし、声もと楽苦を異にす、暗は上中の言に合い、明は清濁の句を分つ、四大の性おのずから復す、子の其の母を得るがごとし、火は熱し、風は動揺、水は湿い地は堅固、眼は色、耳は音声、鼻は香、舌は鹹酢、しかも一一の法において、根によって葉分布す、本末すべからく宗に帰すべし、尊卑其の語を用ゆ、明中に当って暗あり、暗相をもって遇うことなかれ、暗中に当って明あり、明相をもって覩ることなかれ、明暗おのおの相対して、比するに前後の歩みのごとし、万物おのずから功あり、当に用と処とを言うべし、事存すれば函蓋合し、理応ずれば箭鋒さそう、言を承てはすべからく宗を会すべし、みずから規矩を立することなかれ、触目道を会せずんば、足を運ぶもいずくんぞ路を知らん、歩をすすむれば近遠にあらず、迷て山河の固をへだつ、謹んで参玄さの人にもうす、光陰虚しく度ることなかれ。




謹んで参同契を諷誦す。
集むる所の功徳は、新亡精霊に回向す。

願わくは此の功徳を以て、普く一切に及ぼし、
我等と衆生と、皆共に仏道を成ぜんことを。

十方三世一切仏 諸尊菩薩摩摩訶薩 摩訶般波羅蜜



三春昭進堂 髙橋龍一


| ryuichi | 05:17 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下新町::萬年山天澤寺 |