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三春物語942番「真照寺妖艶~百合の花香に誘われて・・・」


旧三春藩主秋田家祈願所東門院日乗山真照寺の山百合が咲き始め、凛と咲く姿がとても美しく、やさしく甘く香り、高貴な山百合の華香りが境内を埋め尽くし始めています。

初夏、梅雨明け前のこの時期、新町は田村大元神社祭礼が終わりいつもの静寂が戻ってきました。

真照寺。

夕方になると、紫陽花が咲き乱れ、蜩の蝉しぐれの中、山百合の妖艶な香りが境内に立ち込めて幻想的な雰囲気が楽しめます。



この山百合の華香りの云うのは、言葉通り甘く危険な大人の香りと感じるのは私だけでしょうか?

かわいいかと思えば、色っぽくもあり、あの何とも言えない香りにはオトコ心にグッとくる来ます。

つかみどころのなさそうな雰囲気、しっかりつかまえておかないと、ふわ~っとどこかに行ってしまいそうな感じ。

そして、ちょっぴり儚げななところも・・・ん?話が違うか



このうっとおしい梅雨空の下、ひと時のアバンチュール的感覚?を求めて真照寺参拝は如何でしょうか?
カッコーや夏鶯、山鳩など野鳥もお出迎えいたします。





一期一会の原点である、「ご縁」 ~人と人の出会~ 「因縁」
それは決して偶然ではなく私たちの思いも及ばない遠い宿世よりきめられていた深い因縁にあるとしかいいようがありません。



結婚の話がまとまることを、よく「縁談が整う」といいますが、これは仏教の「ご縁・因縁」からきているといわれます。
 
男女もそうですが、人と人の出会いは数えきれぬ程の人間の数の中、いろいろな人や物との、関わり合いから結ばれています。
これを仏教では「ご縁」があったと申します。

理屈なしの不思議なつながりが、この「ご縁」因縁です。




もし因縁が、身勝手な喜怒哀楽のあるものであったとしても、すべて「一期一会」のご縁であり、有り難く尊いものだと思います。


バブル景気に日本中が浮かれていたころ、不思議なご縁に導かれて真夏に出会い、様々な因縁をいただいた旧友いました。

この20数年来は、まったく会う機会もなく、疎遠になっていました。

先日、突然この方の訃報が飛び込んできました。

大きい病とは言え、早すぎる死です。

新町っ子の私に対して「田村大元神社の夏の祭りが嫌い」とよく云っていました。

何でも、今から40数年前の祭礼日は、旧暦で挙行しており、丁度その日が自分の誕生日と同じ日だったそうです。

その出産当日に、父親がお祭り見物に出かけてしまい、母親一人で生んだ話をよく聞かされていたからと・・

その田村大元神社夏祭礼の翌日に訃報が届きました。。

新聞のお悔やみ欄への掲載もその翌日でした。

その日は、丁度、塵壺7月号の発行当日です。

さらにその翌日の新聞には、私の歴史講話会の記事が掲載されていました。

是も何かの因縁なんでしょう。

驚きの中に、あまりの強い衝撃と共に改めて「ご縁・因縁」の大切さを気づかせていただきました。

謹んで、衷心よりご冥福をお祈りいたします。



心の持ち方によって、生き方はどのようにでも変わると云われます。

たとえ、四苦八苦にあるような、つらい立場になっても、苦しい状況にいても、目をそむけず、それを真正面から真摯に受け止めて心安らかでいられる・・・・

心にはそんな働きがあるものですね。









十方三世一切仏 諸尊菩薩摩摩訶薩 摩訶般波羅蜜


三春昭進堂 髙橋龍一

| ryuichi | 05:11 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春藩主秋田家祈願所 真照寺::祈願所の四季 |