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平成版三春城下怪奇伝説 「庚申坂悲話」



三春城下怪奇伝説

「庚申坂秘話」

“三春庚申坂七色狐、わしの二、三度騙された”
この三春甚句が、風のように日本全国の巷を吹きまくったことがあります。


旧藩時代より、三春城下新町末の庚申坂の色街は有名でした。
大正・昭和となり、場所が庚申坂から新地(弓町)に移転してから最盛期を迎え5件の妓楼に約30名を超える遊女が在籍し、昼夜もない繁盛ぶりだったと伝わっています。





そして、その華やかさの陰には、花街につきもの事柄がたくさんあったことでしょう。
悲恋の恋の花が咲き、心中あり、駆け落ちあり、円満身請けあり、倒産あり・・・数々の秘め事話がを残しています。






今は、妓楼も朽ち果て、その面影をしのぶだけです。

これは、大正の中ごろのお話で、やや生々しいしい昔話ですがある妓楼(店名は秘す)に、越後白根在の小作農家出身の“大和(やまと)”という源氏名の遊女がいました。






越後美人で気立ても優しく、廓でも一二位を争う人気となっていました。

この遊女に入れあげた客の中でも、芦沢村の柏原という百姓いました。

分別盛りの五十を超えた男でしたが、最も足繁く通いつめます。





そして、一年も経たぬ間に、田畑山林まで人手に渡る始末になり果てました。

遊女大和は、この男柏原の身を案じて廓通いを諫めますが、糠に釘打ちでした。

柏原は、いよいよ最後の手段として北海道への駆け落ちを迫りますが、大和に強く拒まれます。






そして秋の色ずく頃でした。
いつもの様に登楼してきた柏原に対し、酒席の中で大和は素っ気なさを装って柏原を帰そうとして座がシラケてしまいます。

その翌朝、まだ夜の明けきらない早朝四時半ごろ、“恋心余って憎さ百倍”・・・柏原はかねてより用意していた出刃包丁をふるって寝ている大和の鼻柱に斬りつけます。

“無理心中”とばかりに、悲鳴とともに起き上がった大和に向かい柏原は執拗に斬りつけ、耳下、後頭部、背部と滅多突きにしてしまいます。

医者よ!警察よ!と早朝の花廓は大騒ぎとなってしまいます。





そのどさくさの中で、柏原は凶器の出刃包丁で自分の喉を突き、返す歯で男子のシンボルを切断し、流血の末に苦しみながら死んでいきました。

大和は、案外、傷が軽く、一命をとりとめますが、女の命といわれる顔に深い傷が残ってしまい、再び客前には出ることは出来なくなりました。

この無理心中があってから、この妓楼には不幸が続きますが、この柏原の祟りではと巷では噂が流れていました。




大正十四年発効「三春名所案内」には、遊郭の広告が掲載されています。


古い広報三春内コラム参照

春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍


| ryuichi | 04:41 | comments (x) | trackback (x) | 平成版三春怪奇伝説::三春城下夜話 |