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「無功徳」浜田紅蓮山観音寺参禅記2017


今朝の接心では禅宗の祖、達磨大師と中国・梁の武帝の問答の時の達磨の返答を例に挙げられ「無功徳」を御教授いただきました。


達磨大師が中国に禅を伝えるために渡ったとき、梁という国の武帝に謁見しました。
梁の武帝は仏心天子と人々が呼ぶほど仏教に篤く帰依した皇帝でした。

武帝は次のように問います。
私は寺院を建立し、多くの僧を得度させた。どのような功徳があるだろうか。
これに対して達磨大師は無功徳と答えたと伝わっています。




"功徳を求めれば功徳なし"
無功徳とは、自分が何かしたとき見返りを求めないっていう意味だと解しました。

私たちは普段から無意識のうちに相手に見返りを求めがちです。

人に対して「何かやってあげる」「やってやった」ではなくて、逆に「やらせてもらってありがとう」って思う気持ちが大事なんだと思います。


私も商人ですので近江商人の教えである「陰徳善事」を思い出していました。

~ 陰徳あれば、必ず陽報あり ~
 「人知れず善行を積んだ者には必ずよい報いがはっきりと現れる」(淮南子「人間訓」)という言葉があるように、報いを求めない行為は禅僧の目指すところの「解脱」を示し、真の人間性や信用が生まれてくるものなのでしょう。




昨日も津和野にある義母方の墓所にて高齢の叔父に変わりお寺さんから鎌を借りて鬱蒼としたお墓を掃除しました。子供たちそして義母の健康を念頭に掃除をしていたら何故か涙が出てまいりました。

こうして三春の地より遠く離れた石見津和野にて墓掃除をさせていただいている事。これも何かご先祖様からの御縁何だろうなあと思います。


直接は血のつながりのない娘婿として島根へ来て、義母方のお墓掃除やら家の補修やらをさせていただいておりますが、毎朝の参禅という御褒美があります。


ただただ己の良心に従って行動し、見返りを求めない。おのおのが信じる善行を積み重ねていくことが大切なんだろうと思います。
正にこれが無功徳の功徳なんだろうと実感しています。

そして、この御縁の有り難さに心より感謝している次第です。





合掌


春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍 拝






| ryuichi | 07:46 | comments (x) | trackback (x) | 石見國浜田曹洞宗紅蓮山観音寺記 |