2018-07-30 Mon
浜田では3時起床です。
目の前にある曹洞宗紅蓮山観音寺に於いて師と仰ぐ方丈様である花吉道久老師の下で朝だけですが、座禅と勤行に参禅させていただいています。
夜明け前の空のことで、須弥壇の蝋燭球の仄かな明かりの中、夜の闇に包まれた本堂。
日本海に面した浜田港まで徒歩3分の港町です。
遠くに波の音が聞こえ、虫の声や出向する船の音以外は無音で、静かに坐って過ごすことが毎朝の楽しみになっています。
夏は座っているだけでも汗が吹き出してまいります。
しかし、時折吹き込む優しいそそ風に励まされながら坐っています。
この観音寺での数日間の座禅を快適に出来るよう念頭に置いて、一年間生活しているような気がしています。
1年分の溜まりに溜まった心の塵芥の洗濯です。
後夜の座禅(私は、3時起床、3時半着座)、そして朝課。
お寺では、方丈様の弟子である善福寺持住の中村敬信様、定岡蔵心様に御指導いただき、観音寺方丈様の下で、座禅、そして朝課勤行に勤しんでいます。
観音寺様では90日間の集中修行である「夏安吾(げあんご)」が最終段階です。
朝課、勤行 の中で「大仏頂万行首楞厳陀羅尼(だいぶっちょうまんぎょうしゅりょうごんだらに)」という題名のお経を唱えます。
楞厳会(りょうごんえ)と言ってこの経を読みながら本堂を歩きながらお経を唱える「行道」をして修行期間中の無事を祈念しています。
坐禅
“ただひたすら座る”
過去の行いや出来事、これから起きることを全部自分の中から捨て去って、ただ座るということ教えられています。
それが今生きている実感や生かされていること、日常のありがたさに気付くことでもある大事な修行です。
何物にも代えることの出来ない、満ち足りた一番有意義な“しあわせ”な時間です。
そして、ゆっくり自分の身体や心と向き合う大切な時間です。
5月〜7月末の90日間、禅寺では集中修行期間の夏安居が行われています。
ここで「大仏頂万行首楞厳陀羅尼(だいぶっちょうまんぎょうしゅりょうごんだらに)」というお経(呪文)を唱えます。
これがまた古代インド語をその名前漢訳しただけの難しいお経で、長文のため20分くらいかかるお経です。
なんちゃって小僧の私など漢字にカタカナがフってありますがコレすら間違えています。
途中に「〜〜夜彌(ヤミー)」の連呼があります。雑念を振り払って一生懸命お経を読んでいる最中ですが〜いつもヤミーを連想してしまいここで間違えています。
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 07:13 | comments (x) | trackback (x) | 🌸島根石見國浜田 曹洞宗紅蓮山観音寺記::門前小僧の参禅記 |
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