2019-03-19 Tue
NHKファミリーヒストリーに代表されるように、昨今は先祖を訪ねることがブームにもなっているようです。
私たちの三春昭進堂ホームページにも、「春陽思ひ附阿津免草」というブログに三春の歴史を記載しているということから三春に所縁のある遠方の方より問い合わせがあることがあります。
友人で、小説家でもある東京八王子にて法律事務所を経営する吉田幸弘さんは、昨今の先祖の墓が年に11万基も廃棄され、墓じまいがブーム化しつつあることを危惧して、破棄される先祖の記録を残せたらと思い立ち、「傳の会」を立ち上げています。
吉田さんは「吉田家の本」、 「舟形墓標の魅力」、「ゼロからわかる近世墓入門」なども記しています。
傳の会では、戸籍の取得、系図作成、史料の確認、墓拓の採取を行っています。
吉田さんの「傅の会」創設には色々な理由でお墓を整理するのは仕方ないとしても、その前にせめてご先祖の生きざまを記録として残す家系図を作るお手伝いが出来たらという思いからだそうです。
吉田さんは、先祖を三春、そして常葉にご縁があり、影山ゆきひろというペンネームで三春を題材とした小説「影山一族」という作品も執筆されています。
「相続と黄金伝説」吉田幸弘
また、吉田さんは、先祖探しをしていると、身内や、親しい友人、そして仕事で知り合った方の中に強い因縁を感じる方がいることに気付かされることがあります
正に、先祖が取り持つご縁なんでしょう。
曾祖父が何をしていたか? 意外に皆さん、知らないものです。
みなさんは、曾祖父母の名前を知っていますか?
生まれた年をご存知ですか? 父方・母方を問わず、先祖を辿る上で先ずしなければならないことは戸籍を遡ることです。
戸籍には「平成6年式戸籍」、「昭和23年式戸籍」、「大正4年式戸籍」、「明治31年式戸籍」、「明治19年式戸籍」があります。
今現在手に入れることが出来る最も古い「明治19年式戸籍」まで遡ってみましょう。
そしてそこに記載されている本籍・戸主の名前を記録します。
「続・家族信託のススメ」遺言書はもういらない!~吉田幸弘
1.先祖探しは、まず戸籍を遡ります。
今の本籍の土地は明治維新以後である場合が多いです。特に現在、大都市に本籍がある場合は、
その可能性が高いです。
2.取得出来る最も古い、明治19年式戸籍では、
江戸時代後期の先祖を知ることが出来ます。
中には1790年代、
寛政年間に生まれた人も載っています。
ここまでを系図にして、
書道家に氏名を書いてもらい、
巻物にして、いくら? という商売もあります。
中には先祖の地を訪れ、現地の人に話を聞いたり
する場合もあるようです。
3.私は更に先祖の地にある墓を訪れ、墓から江戸時代の先祖の身分や暮らしを判断します。
古い墓は刻まれた字が読めないので、拓本を採ります。
これには技術が必要です。
また、戒名や俗名から、一族の名前に共通する、漢字一字、通字を調べ、次に、市史から、同じ苗字、同じ通字の人物を探します。
その方が先祖である可能性が極めて高いからです。
国会図書館や、先祖の地にある図書館が重宝します。
4.武士であれば城下絵図に、その人物の名前を探します。
住んでいた場所が、今のどの辺りか、がわかりますし、広さから、身分もわかります。
勿論、家臣録から、系図、身分を探ることも出来ます。
系図があれば、仕官する前、どこに住んでいたかが、そこに書かれている場合もあります。
そちらの市史から、更に昔の先祖を探します。
5.更に様々な古文書から、市史と同じ作業をします。
どれだけの古文書に当たるのかが、勝負所です。
運良く江戸時代前期に辿りつけば、戦国時代、中には鎌倉時代まで、先祖を辿ることが出来ます。
鎌倉時代まで辿れれば、平安時代までは簡単です。
みなさんも、役所に行って先祖探しの第一歩を踏み出してはいかがでしょうか?
傳の会 吉田幸弘
先祖の墓を知ろう
問い合わせは、greenair2007@nifty.com 「傳の会」吉田まで
もしくは、三春昭進堂 髙橋まで
春陽郷三春城下 御菓子司三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 05:09 | comments (x) | trackback (x) | 🌸小説「影山一族」~滝桜 |
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