2019-07-12 Fri
『木村充揮ひとり旅 夏ツアー2019』 ~日々是好日~
8年ぶりのソロ・アルバム「THE LIVE!」を発売した憂歌団のボーカル木村充揮(きむらあつき)。彼の東北北陸ライヴツアー「ひとり旅 夏ツアー2019in福島」に参戦して、またまた心をわしづかみされました。
憂歌団(ゆうかだん)のリード・ヴォーカルとしてその名を馳せ、1998年の憂歌団活動休止後はブルースの枠に留まらない自由奔放なソロ活動を精力的に展開。"天使のダミ声"とも称されるその味わい深く詠う(あえて詠うの字)その声はまさに国宝級です。
会場となった福島市栄町にある音楽BAR時代屋 シーズンⅡさんは3、40人くらいが入れる小さなBARです。
オープニングアクトを務めた“はせがわかおり”さんは、アコースティック・ギターを抱えライヴ活動をコツコツと続けて創りためていた楽曲で造った2ndアルバム「COLOR」を引っさげて会場をあたためます。さすが木村充揮一押しのシンガーです。
そして木村さんのライヴです。
私は最前列を陣取り、木村さんの詠う姿はもちろん、ギターを爪弾く左手や右手、焼酎の水割りを飲む、タバコを吸う、観客との掛け合い等々ライヴ会場の空気感も含めて食い入る様に見入ります。
木村充揮が目の前に居る!”天使のダミ声”で詠ってる~!ってな具合で、あっという間の2時間半です。そこには、知らないうちに掛け声や合いの手を入れている自分…。
選曲・編曲・歌はもちろんですが、MC、ギターのイントロ遊び、飲酒・喫煙等々~全てが木村さんのライヴで、最高のパフォーマンスを披露していただきました。
ライヴ終了後、木村充揮さんと直接話す夢みたいな機会にめぐまれました。
何度もこれは夢じゃないか?
うつつじゃないか?
酔っぱらっているんじゃないか?...と確かめながら、地に足がつかない状態です。
同じ空間どころか、すぐ傍らにいるんです!まだ木村秀勝のころから40年来その生きざまともいうべきライヴに酔いしれ、憧れていた方が確かに隣に座っています。
しかも同じ時代に生まれ、一緒にこの世に在リそのパフォーマンスを感じられるだけで幸せだと思っていた人と酒を酌み交わしてにこやかに一緒に呑んでいるんです。
そして、そして目の前で私に語りかけてくれているんです〜!
「日本語で言えばブルースって何? 言うたら、歌、生活そのものや~、あくまで自然体でねぇ、洒落の効いた生き方そのものがライヴや〜」という木村さん。
それから約3時間半、隣に座り様々な話を伺うことができました。
「ライヴは饅頭作りと一緒やなぁ〜 饅頭を心を込めて一つ一つ丁寧に造るのと同じや〜 ライヴでも毎回魂込めてステージを造り上げるてるんやで〜」
「酒とかを呑みながら、ライヴをやるほうも見るほうも、お互いが呑みたいもん呑んで、食べたいもん食べながらがエエんちゃう?タバコを吸いたい人は吸うて、ホンマそんなもんやとちゃいます?」
「なんでも、自分のペースで行かなぁアカン~ 」
「みんなが好きなように楽しんでるのが一番嬉しいなぁ思うてますわぁ~そのためにも、もっと自分が好きに楽しみたいですヮ~」
「自分が唄って嬉しぅて、それを皆が楽しんでくれるんやから有り難いですよ~」等々…
木村さんのお話を拝聴していますと、全てが自然体であり、ありのままを受け入れている禅僧のような清々しさを覚えていました。
禅の心を表した語の中に「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」があります。人生には良い日も悪い日もなく、どんな日でも“好日”と受け入れることが大事であると解していますが、正に木村さんの生き方そのものです。
「ありのままを受け入れていることも、各々の心の持ち様で、心の在り様です」と教えていただきました。木村さん、ありがとうございました。
蒼龍謹白 さすけねぇぞい三春! 拝
『木村充揮ひとり旅 夏ツアー2019』ツアー最終日となります。
2019/7/22(月)開場18:30 / 開演19:00
会場: いわき市平 QUEEN Presents まちポレいわき2F
料金:前売¥5000 / 当日¥5500 ※ドリンク代別
お問い合わせ:クイーン 0246-21-4128
| ryuichi | 05:04 | comments (x) | trackback (x) | 🌸「塵壺」 三春昭進堂 |
TOP PAGE △