2020-09-07 Mon
三春城下三名水
「亀井水」「霞井戸」そして「霧の井戸」を城下の三名水に数えることがある。
「亀井水」
相馬街道が、烏帽子石の黒木戸(藩政時代の城下境の門)をくぐり、城下に向かって下り始めた道脇に涌き出している清水です。
現在は、光岩寺の参道入口に石柱が見られますが、当時は近世三春城下入亀井入口のすぐ上にありました。
この亀井水は、領内五万石の村々の過半から城下へ至る主要街道沿いにあり、旅程の塵を払い手水の上、城下に入る「化粧水」として最も多く使われた清水と伝わっています。
明治期の道路拡張によってこの清水は地中に埋まりますが、光岩寺参道入口に導水して井土側を入れ「亀井水」の標識が建てられています。
「霞井戸」
入亀井の鍵曲(かいまがり)とよばれるクランクから三春本城搦手登り口右側にありました。
本丸下の武家地にありますので清水を汲むのは武家に限られていたと考えられています。
現在、大越義雄夫妻によって建てられた「霞井戸」の石の標識があります。
「霧の井戸」
中世三春城大手口前にあったと記されています。
この井戸の名前の由来は、城中からその井戸から霧が立ち上るのが見えたと伝わっています。
また、中世の「金座」の職人たちが喉を潤した清水ともいわれています。
近世には武家屋敷三軒の共同井戸であったという。
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
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