2020-05-23 Sat
”資料は向こうからやってくる!”と、先輩から教えられていますが、今度は「雪村と三春」という三春町観光協会と三春郵趣会発行の雪村切手台紙が手元に届きました。
実物の雪村周継画「松鷹図」(部分)が印刷された日本郵便:日本の自然シリーズの1000円切手が同封されています。
正式な発刊年代は不祥ですが、雪村周継画「松鷹図」(部分)が1996年発行ですので、その頃かと思われます。
雪村と三春
雪村周継は、戦国時代の十六世紀のはじめ頃、戦国武将佐竹氏一族の子として、常陸国(茨城県) 太田に生まれました。
出家して禅僧となり、もっぱら画の修業にはげみ、会津、小田原·鎌倉など東北、関東の各地を遍歴し画人として大成しました。
晩年は、この三春の地に、小庵を結んで隠棲し、画筆を放すことなく、80歳余の生涯を終えました。
雪村は、雪舟と並ぶ水墨画の巨匠として知られ、大小画面を自由に描きこなし、どの作品にも清新な気塊と躍動感がみなぎっており、一貫して、人間的な暖かさと機智のこころが流れています。
表紙は、雪村自画像です。
紙本墨画淡彩一幅 65.5×22.2cm
月下に座す老僧は、 雪村その人であり、画面右側に書かれた讃も自身の手によるものです。「山川一色 綿よりも白し 茅屋斜めに連なり 淡煙を縫む」 は、 庵の前に広がる光景であったのでしよう。
雪村庵で描かれたと推定できる作品です。
本図の原本は奈良市の大和文華館所蔵繊であり、 写真は三春町歴史民俗資料館蔵の複製によりました。
尚、桜梅山雪村庵(観音寺ともいう)は、 竹林を背に静かなたたずまいを見せています。
天正年間雪村が居住してから約80年後、 本尊観世音菩薩を残して荒れ果てていたのを、 明暦4年、 時の三春藩主2代盛季より賜った高乾院住職、一元紹碩和尚が再興しました。
現在の庵は文政13年に再再興されたものの一部です。庵に掲げられている扇額も、 一元和尚によるものです。
そして、三春名所写真ポストカード
写真は、本陣本店先代の川又恒一氏です。
発行が三春町観光振興会となっています。
三春の一番熱かった時代なんだと思います!
そして、もう一点 三春名所木版画のポストカードです。
福島県郡山市出身の作家さんで民家シリーズで有名な廣長威彦(ひろなが たけひこ)先生の木版画です。
御城山と月と題された作品ですが、この場所がわかりません~ 愛宕神社か法蔵寺のような気がします。
| ryuichi | 04:18 | comments (x) | trackback (x) | 🌸菓匠蒼龍 心洗洞刹記::三春昭進堂雑記 |
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