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三春物語113番 「斉藤大多鬼川の銀魚淵」
西方の方から斉藤の方さ流れる大滝根川に、淵が7つあって、銀魚淵は一番上で西方屋敷のすぐ近ぐにある。
川のそばを通る道は細い山道で、石の間をくぐってやっと歩いていて、川の水は石にぶつかってずない渦巻きになっていたので、渦巻淵とゆうていた。
 昔、この村に左衛門という釣りの名人がいて、いつも釣りをしていたが、今日は夏祭りで天気がいいのだが魚は1匹も釣れねえで昼飯になった。お祭りの赤飯(あかまま)を食うべと思って弁当を開けたとき、白髪の爺さまが出てきて「赤飯をもらいてえ」と言うので、くれたら喜んで食うてしもうと、姿が見えなくなってしもうた。
 左衛門は暑いので笠を顔の上に載せて昼休みしていると、「左衛門、左衛門」と誰かの声がする。笠の間から目を開けてみると、ずない狐が石の上に座って、尻尾を石にぶっつけると、「左衛門」と音が出てる。
 左衛門は「畜生、人を馬鹿にして赤飯を食いに来た狐畜生だったな。今に見ていろ、たまげらかしてくれっから。」と、「畜生」とずない声をあげて狐めがけて笠をぶっつけたら、狐はたまげて、淵さ落ちて、あっちむがいに逃げてってしもうた。
 今日はとんだ目にあった日だと、がっかりしてわげさ帰ろうと釣竿を上げべとしたら、なんぼ引っ張っても上がらねでいたとき、ちょうど西方の方から八兵衛というきこりどのが来たので、手伝ってもろうて、やっと上げたら、今まで見たことも聞いたこともねぇ6尺もあるずない銀魚が上がってきた。
 村中の人が聞きつけて、大勢集まって大騒ぎ。夏祭りが銀魚祭りに変わってしまい、みんなで銀魚の腹をわっつぁいたら、腹の中から赤飯が出てきたので、みんなたまげた。 左衛門は、「昼飯に赤飯を食いにきた白髪の爺さまは、淵の主の銀魚が化けたんだ。」と、大銀魚の頭を淵の近所さ埋めて、みんなで供養したんだ。 それからここを銀魚淵というようになったと。



| ryuichi | 06:43 | comments (0) | trackback (x) | 旧中妻村::斉藤 |
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