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塵壺388号 「三春舞鶴城築城秘話」 令和5年11月10日発行 





塵壺388号 「三春舞鶴城築城秘話」 令和5年11月10日発行 


永正のころ、戦国大名田村義顕公は、三春郷の中心部にある大志多山 (現三春城址)に御城を築き本城としました。

 城主も、田村氏、上杉氏代官、蒲生氏代官、松下氏、そして、秋田氏と移り代わりながら戦国動乱の乱世を乗り越えます。






 秋田氏治世の江戸初期から明治維新後に解体されるまで三春藩主の居城となり「舞鶴城」と呼ばれました。秋田氏の時代に、藩主の御殿は現在の三春小学校のある麓へ移っています。

 現在の城跡には、本丸や二ノ丸、そして、東舘とする三ノ丸跡があり、土塁や石の一部などが残り、遊歩道が設けられた城山公園として整備されています。

また、近年の調査によって城郭の中に江戸時代では最大級の大広間があったことや、全国でも珍しい城主のお風呂場である「御風呂屋」が存在し、主郭ともいうべき「御三階櫓」があったことも解ってきました。








舞鶴城の名前の由来には諸説があります。

田村氏の入城に際して、城の上空に1羽の丹頂鶴が現れて輪を描いて飛んだので、この吉兆を喜び「舞鶴城」と名づけたという説。

 築城に際して、城の安全を期する為の人柱にした「おツル」という娘の名をとったという説。

このおツルという娘は、領内の芦沢村光大寺の娘で大変美しいと評判だったと伝えられていて、今でも光大寺には美人が多く「光大寺美人」と云われています。







 さらに、田村氏は日和田八丁目(諸説あり)から本拠を三春に移し築城という運びとなり、その場所を求めて選定を行う際にまつわる伝説も伝わっており紹介します。

 三春郷で築城に最適と思われる大志田山(現・三春城址、御城山)と、貝山村の白山の山(現・白山比咩神社)の二か所が候補として残ります。

 この築城場所選定の話は、たちまち近在の村々に伝わり貝山村では白山様にお城が出来る事を願っていましたが標高の高い方に築城とするとのお達しがあり、果してどちらの山が高いのかという話が持ち上がり、村人々の一番の話題になっていました。

 そんな騒ぎの最中、1人の娘が大志田山の方が白山様より草履一枚分高いと自信有り気に話してしまいます。

 その話が噂になって田村家中の耳に入り白山の山にお城が出来なくなり、その一声の張本人が貝山村の“おツル”だったと判明し、おツルは村八分になり村から追放されます。

 その後、貝山村では“ツル”と言う名は禁がられ生まれた女の子にも付けなくなりました。


 近代に入り大正時代の頃までに、貝山へ嫁ぐ花嫁に“ツル”と称した方がいましたが、嫁ぐ時に名を“ケサ”と変えて嫁入りしたと伝わっています。







 前途の「人柱」とは、全国各所の築城に於いては神様への御供として人柱(生き埋め)を立てて造営の安全祈願とした伝説です。

 三春城址にも残っていますが、人の代わりに“鶴”と名付けた大石本丸に据えて人柱に替えたのではと考えています。

 尚、前記の貝山村のおツルさんは女ながら気丈夫な人だったから白羽の矢が立ったがその後どうなったかは伝説に表われていません。






 お城の別称でいえば「三春臥牛(舞鶴)城」との記載も認められます。宝暦九(1759)年に記された領内の名所旧跡を集めた『松庭雑談』には「三春臥牛舞鶴城」との記載があります。

 本丸にある「牛石伝説」ともに、『吉事有事、鶴来て城上に舞、故に領内ニ而鶴を殺さず。また不食・不買と云う』という記述があります。

牛石の伝説とは築城のとき木材を運んだ牛が石になったものだと伝えられています。

明治になってから往時の城を偲んで画かれた舞鶴城の図にも『臥牛の城』と記されており、本丸の牛石と舞鶴を併せた名で記されています。



  蒼龍謹白   三春に来てみねぇげ!  拝






三春昭進堂では、「三春舞鶴城」に思いを馳せ、「三春舞鶴城」と命名した栗どら焼きを新発売しました。

北海道小豆を使った自家製あんに"栗の甘露煮"を丸ごと一個入れて、ふわふわの手焼き生地で挟みました。





栗と餡のマッチングは良好で、栗を一個入れるだけで食べた時の贅沢感と幸福感はただのどら焼きとは違います。






| ryuichi | 03:56 | comments (x) | trackback (x) | 🌸「塵壺」 三春昭進堂 |