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三春物語122番 「貝山狐イタズラ」
貝山のイタズラ
貝山村の堀之内で、学校開きのお祝いがあって、酒を飲んでほろ酔い気分で夜道を帰ってきた。
いろいろお包み物があったので、風呂敷に包んで首に引っかけて途中まで来たら、なんぼ前さ出っぺとしても、首が引っかかってでらんにい。
力任せに、引っこ抜いたら、つん抜けた。
家さ帰って、我が家との隣のカジジサマのものも預かって来たのだが、どちらの包みも魚だけがなくなっていたという。
また、小正月の三春だるま市には必ず町に年始にゆく家があった。
その年も、年始回りをした「だるま市」の帰りでした。
いつものように、年始先で酒をごちそうになり、いい気分でで帰って来たが、いくら歩いても自分の家に着かない。そうこうするうちに、やっと我が家に着いたらしく、「さあ、上がれ」と言われて座敷へ上がった。そしておみやげにもらったお包みを開いて皆に食わせた。そのうち、酔いも覚めてきたのか我が家と違うことに気づいた。
よく周りを見ると、しいたけのホダ木を積んだ上に座っていた。



| ryuichi | 16:37 | comments (0) | trackback (x) | 🌸三春怪奇伝説::三春城下夜話 |
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