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三春物語83番 「富沢の稲荷様」


富沢の稲荷様は、大変あらたかな稲荷様で、氏子の家に異変があると知らせてくれるといいます。
良いことがあると、オイナリさまは「コン」と鳴くが、悪いことがあると「ガイガイ」と鳴くという。
富沢の山中の文蔵という大工がいた。仕事にかけては真面目で上手な大工なのだが、どんなときも裾を端折ったことがない。
長裾のままいつも仕事をしているので、誰からも「すそなが文蔵とあだ名で呼ばれている。
すそなが文蔵が、イナリさまに御幣束を上げて「もし、イナリさまに御利益があるなら、俺の家さ来て鳴いて見せろ」と云って帰った。
家の門口を入ったところまで来ると、イナリさまの鳴き声がします。
そこで文蔵は、これは、これはイナリさまの御利益は本物だと、自分で立派な鳥居を造って奉納したという。」






| ryuichi | 06:41 | comments (0) | trackback (x) | 旧沢石村::富沢 |
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