2024-06-06 Thu
所用があり3日間の連休で、車で片道約1100キロ、約11時間の島根県石見の浜田城下にある妻の実家へ帰省です。
朝は3時起床で、夏安居の紅蓮山観音寺方丈さまの下へ参禅。
この時節は、雨安居と呼ばれる「夏安居入制」です。

座禅後、夏安居の朝課には楞厳会があり「楞厳呪」を読経です。
「大仏頂万行首楞厳陀羅尼(だいぶっちょうまんぎょうしゅりょうごんだらに)」楞厳呪(りょうごんしゅ)と云う難しい陀羅尼を読誦し、寺院の繁栄、修行僧の弁道増進、檀信徒の安穏を祈る「衆寮諷経」が修行されました。
楞厳呪は呪文のようなお経で呼ぶだけでも難しい上に、歩きながら読経する歩行禅です。
途中から読経速度が早くなり、とても難しいお経です。

夏安吾接心では、全てが仏道ということを教示されました。
〝凡事徹底〟の大切さ、即ち、挨拶をする、身の回りを整理する、掃除する、時間を守る、服装を正す等、感謝と御礼。
コレが人として生きる上で大事であるとご教示いただきました。
また一つ、心が洗われました。
NHK BS[こころ旅」でも火野さんが立ち寄った浜田の和洋菓子屋「錦栄堂 」さんです。
6月6日(木) 島根浜田市編が本日再々再・・の放送です~
浜田の川上の家には中庭があり池を前にして「さざれ石」が立座に鎮座しています。
入手経路は不明ですが、義祖父の名前が「巌」ですのでそれに因んだものなのかとも思います。
何とも洒落の利いたハイカラな祖父です。
「我が君は 千代に八千代に さざれ石の 巌(いわお)となりて苔(こけ)のむすまで」 題しらず、詠み人しらず
日本国国歌「君が代」この歌詞のもとになったのは、800年以上前の鎌倉時代です。
1228 年、醍醐天皇の勅命により905年に奏上された「古今和歌集」の中の祝賀歌となっています。
歌詞の意味は、日本国が、長い年月をかけて細かく小さな小石が「さざれ石」のように大きな一枚の岩のようになり、苔が付くまで幾久しく平和で繁栄しますように・・・と解しています。
こうして石を見ていますと、気の遠くなる時間をかけて今の姿になったと感心するばかりです。
何事も、何かを成すためには、気の遠くなる時間と努力が必要だということを、この石を見るたびに語り掛けてくれていました。
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
| ryuichi | 05:49 | comments (x) | trackback (x) | 🌸島根石見國浜田 曹洞宗紅蓮山観音寺記::紅蓮山観音寺だより |
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