2024-12-04 Wed
伊達天正日記 天正十五年
岩田書院史料選書7
南奥羽戦国史研究会編 「編集担当」 遠藤ゆり子・佐藤貴浩・高橋俊介・戸谷穂高
「伊達天正日記」は、天正15-18年(1587-90)における伊達政宗の動向を、側近が記したものです。
この時期は、政宗が家督を継承してから2年後の21~24歳(数え年)に相当し、政治動向が大きく変化していく南奧羽の戦国末期を知る上で重要な史料だといえます。
比較的、政情の落ち着いていた天正十五年には、本拠米沢近辺での鷹狩や川狩りなどを楽しむ政宗の日常生活や、諸事件への対応といった伊達氏の内政を垣間見ることができる。だが次第に近隣諸氏との戦争が激しくなると、外交上の遣り取りや戦争準備に忙しかった様子を伝える記事が増えるようになる。
天正十七年には会津の蘆名氏を滅ぼし、会津黒川城へと入城した頃の状況が知られ、豊臣政権から上洛を求められていた同十八年三月で日記は終わっている。
(本書 説明文および「解題(遠藤ゆり子執筆」より)
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂
| ryuichi | 03:32 | comments (x) | trackback (x) | 🌸春陽郷三春 日暮硯 |
TOP PAGE △