2025-05-25 Sun
駒板観音山常林寺山内の「三界萬霊等(塔)」の石碑
三界萬霊の三界とは、欲界、色界、無色界のことで、人が生死の生まれ変わりから脱することの出来ない“迷いの世界”を表しているとされています。
また「万霊ばんれい」は、この世における一切の霊のこととされています。
村人が争いの絶えない世の安寧を願い、無縁の霊をも篤く祀った石碑だと言われています。
すなわち、「三界萬霊等」の位牌は、この世のあらゆる生命あるものの霊を、宿らせ供養するためのものです。施餓鬼会においては、連綿と続いている御先祖様のおかげで、今の私たちがあることに感謝して、合掌しましょう。
七観音供養塔の右の石造は、「羅刹天」“らさせつてん”と呼んでいいのでしょうか?
羅刹天は、仏教の守護神として現在も信仰されており、悪霊退散や厄除け、仏教徒の護り神として祀られています。
また、羅刹女、十羅刹女(じゅうらせつにょ)として、女性の守り神として信仰されています。
法華経陀羅尼には、法華経を守護する10人の鬼神で、以前は、人の精気を奪う鬼女でしたが、のちに鬼子母神らとともに仏の説法に接し、法華行者を守る神女となったと説かれています。
普賢菩薩の眷属とされています。
そして子供の守り神でもあります。
水月観音堂 - 木造観音菩薩半跏像(水月観音)を安置
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