2009-08-18 Tue
夜這いは、掟もあり、古くは求婚の意味もありました。掟破りには、時には村に住めなくなるほどの仕置きもあり、掟破りはほとんど無かったといわれます。
また、結婚相手を見定めるための真面目な面もあったのであり、若い男が、他人の家に忍び込んで、強姦するという類の話では、けっしてなかった。
夜這いの掟は、誰もが好き勝手に、女の家へ忍び込んだわけではく、相手の娘が、承知してくれた場合のみ、あるいはその娘が、自分の誘いに応じてくれたときのみ、夜這いに行けたものです。
相手の望まない夜這いは、無理に忍び込み、ことに及ぼうとするとき、娘に騒がれて、親に捕まった時など、村のさらし者にされました。
男は、忍び込んだ娘の家で、あまり無茶をしないよう、夜這いの礼儀作法というものも教えられます。
まず、先達たちが、四方山話の一環として、面白おかしく話すこともあったが、実際は、ベテラン女性に、手取り足取り教えてもらったものだと聞き及んでいます。
娘の場合も、赤飯を炊いて祝った夜、一族の年配者や、主家筋の、しかるべき長老の誰かに、水揚げというか、道を通してもらうのが慣わしがあったといわれます。
そうしておかないと、夜這いされたとき、戸惑うことになる。
そして、母親や叔母さん、先に一人前になっていた近所の姉様たちが、具体的に心構えや、手練手管を伝授するなど、共同体の一員としての指導がなされてきました。
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