2009-09-08 Tue
「磐城国三春秋田家五万石江戸藩邸」新蕎麦残暑を超えると新そばの季節、そうなると無性にそばが食べたくなり、何か用事を見つけ東京へ行き、ついでに向島にある馴染の蕎麦屋までそばを食べに出かけます。
昨年も所用を作り東京へ行き、ついでにNHK“プロジェクトX“で見た東京タワーが見たくなり、芝愛宕下へ出かけました。
途中、ロシア大使館の前を通り架かった時、江戸期三春藩の江戸藩邸中屋敷跡というのを思い出し、東京で三春を感じる場所もあるものだと、ロシア大使館の周りを三春藩士気取りで散歩と洒落込みました。
三春五万石秋田家江戸藩邸は、この愛宕下中屋敷のほかに、上屋敷は新橋慈恵医大付近、また下屋敷は西新宿東京都庁付近と聞いた事があります。
幕末の江戸市中には、三千軒の蕎麦屋があったといいます、当時の蕎麦屋は、今で言えば喫茶店か、一杯呑み屋のようなもので、江戸詰の武士や庶民が蕎麦をすすりながら一杯呑むといった風情がありました。
三春藩江戸藩邸定府や参勤交代で在府の三春藩士たちも、蕎麦屋で諸藩の藩士と交わり、情報を交換して遠く磐城国三春へ諸国の情報を伝えていたのかと、向島の蕎麦屋で蕎麦つまみに一杯やりながら、三春藩江戸詰藩士に思いを巡らしました。
江戸っ子は、たれをちょこっとつけて食べるのが粋だとかで、通人は今でもそうやって食べる。
実際は、当時のたれはやたら辛く、すこししかつけられなたった、というのが真相のようで、今は何処の店へ行っても程よいタレに仕上がっていますので、粋がらずにたっぷりつけたほうがうまいと思います。
向島の蕎麦屋では、いつも“ざる”を二枚と鴨南蛮を食べます。そばはもちろんのこと、つけだれ、種物のつゆがいずれも少しからめで、私にはちょうどよく大満足で帰路につきました、今年も今から楽しみです。
蕎麦には、ルチンという成分が含まれています。高血圧の治療薬の成分です、したがって蕎麦は高血圧の予防に良いと言われますが、ルチンは水に溶けやすいので、ゆで汁に溶けだすそうですから、蕎麦湯は大いに飲んだほうがいいと思います。
合掌
三春古四王堂
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