2009-10-02 Fri
東光寺観音堂「木造正観音坐像」
鎌倉末の南北朝期の三春地方は、荘司田村氏が南朝方として最期まで奮戦したこともあって、その戦禍は田村郡内の村々に広く及んでいます。
三春城下南四里余の根本村光谷にある、東光寺観音堂に、木造正観音坐像が安置されています。
南北期に制作されたとされる、高さ53センチのヒノキの寄せ木造りの仏像で、ふくよかな御尊顔は女性的な優しさを湛えています。
かつて病と死は身近にあり、常に隣り合わせでした。頼れるものは薬師様や午頭天王、そして地蔵様や観音様など信仰としての祈りでした。
現代の科学や医学はそれとは隔絶の感がありとしても、人々の心に迄メスは入りません。
己の力の矮小さを知るほどに祈り、救いを求めるのではないでしょうか。
近くにある鎮守「根本神社」
秋の滝桜
稲刈りを待つ、田圃
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