2009-11-10 Tue
春陽郷三春の晩秋。
冬の眠りにつく前の里山は、その年最期の輝きに染まります。
紅葉色の鮮やかな赤。
黄櫨色の強い黄色。
色鮮やかな橙から明るい茶色までの色みを持つ枯葉色。
三春の里人が季節の移ろいを感じ、愛した色なのでしょう。
三春城下より北西一里余。
田村四十八舘の一つ、七草木舘の下にある、草木山阿弥陀院
本尊を阿弥陀如来として天和三年に創設された真言宗の寺院です。
本来の仏教は「生・老・病・死」という人間の持つ根元的な悩みを解決していく教え、つまり、病や死といった苦しみをそのまま受け止め、その上でそれを乗り越えていく教えであると考えますと、権力の側に立ち、民衆の悩みにこたえようとしない国家仏教は、本当の仏教とは呼べないのではないでしょうか。
本来の仏教の「救い」とは、悩みの解決を奇跡に頼るのではなく、悩みをありのままに受け入れることからはじまるものだったのです。
コメント
コメントする
TOP PAGE △