2010-02-06 Sat
三春の湯殿山信仰根本八王子宮境内
三春の各地に湯殿山と刻まれた石碑を目にします。
これは、三春だけではなく東北各地にみられます。
出羽三山は古来東北の総鎮護、国家鎮護の霊山として、また「五穀豊穣・大漁満足」「祖霊安鎮」の山として有名である。
三山とは月山、羽黒山、湯殿山の総称で、出羽国の中央を占め、主峰月山は一名臥牛山とも呼ばれる。 その山々には月山神社、出羽神社、湯殿山神社の三社が鎮座している。
元来この三神社は三つの独立した神社であったが、月山や湯殿山は人家を離れかつ冬期は積雪も深く冬の奉仕は困難であったから、羽黒山上の出羽神社に合際され三所権現と称し、羽黒山は月山・湯殿山両神社の里宮として形成されていった
湯殿山は今も神体山としての信仰が残っている。
湯殿山は湯殿山の神であり、神域には一切の人工を禁じた。
湯殿山神社は湯殿山中腹に鎮座、太古より湧出する出湯と霊厳とを御霊代として社殿の設備はなく、ただ、仙人沢参篭所に詰員を置き参拝人の取り扱いを為さしているが、社務の一切は羽黒山の麓にある社務所で執っている。
祭神は大山祇神、大己貴命、少彦名命の三柱である。
湯殿山は三山の奥の院と称せられ、羽黒古修験道極意の山とも称せられている。
語られぬ 湯殿にぬらす 袂哉
(かたられぬ ゆどのにぬらす たもとかな)
<句意>
湯殿山の神秘は、他人に語ることができないが、(それだけに感動も並々ではなく)感涙のあまり袂をぬらしてしまうほどである。
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