2010-02-24 Wed
三春にも、田村公以前から続く城下町として、各寺院の他各所に六地蔵さんが見受けられますが、城下の入り口に当たる各主要海道の分岐点に、城下入り口六地蔵として地蔵堂が立っています。
その建立は、秋田藩政時代の正徳五年(1715年)時の秋田藩庁に、民衆の代表として浄土宗紫雲寺の住職から、六地蔵建立の願いが出され、藩の許可を得て三春城下の主要海道入り口に建立したそうです。
一、 江戸海道若松海道口は八幡町末、踊場角。
二、 小浜海道本宮海道口は、荒町末小浜海道と平沢道の分岐点、申地蔵付近。
三、 相馬海道口は、北町末相馬海道から平石不動へ分かれる海道右側烏帽子石付近。
四、 入清水口は、清水にある現在地付近。
五、 磐城海道口は、新町末磐城海道と化粧坂(気色坂)の分岐点。
六、 馬場口は、百二十間の馬場があり、その奥の木戸外付近。
三春城下の各海道入り口に建立されました。現在は、荒町末地蔵は龍穏院地内に移転、八幡町末地蔵は雁木田橋(江戸橋)際に移されています。
三春のお地蔵さんの特徴は派手さがなく、素朴で実にお地蔵さんらしい佇まい。
三春城下の地蔵様は、考え込んでいる様子のこの方は、優しい微笑みで純粋に旅人の安全を祈って置かれたものと思っています。
道端にひっそり佇むお地蔵さん 古しえの頃 旅人や峠を行き交う人々の無事を祈って作られた物であろうかと思われますが、江戸時代のものが多いようです。
大きな建造物や遺跡よりこんなお地蔵さんの方が余程昔が偲ばれます。
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