2010-03-03 Wed
旧貝山村の集落にある名もない石柱です。
よく見ると梵字が刻印されています。
道祖神的な意味合いのものでしょうか。
道祖神とは、道の神様のことで集落の境や三叉路、辻、橋の袂、坂の始まりや終わりなどに鎮座しています。
ある意味、道路上の分岐点は我々が住んでいる一般領域とは異なる特異点として神聖視され、そこに道祖神という神様を配置することで、自分達の安全を確保したのではないでしょうか。
自分達の安全を確保するという意味合いから様々な信仰と繋がり、集落から悪霊や疫病の侵入を防ぐだけでなく、道中安全や交通安全などの塞ノ神や猿田彦神、これと同様な意味合いの持つ庚申信仰や青面金剛が混合し、当時の交通手段だった馬を祀る馬頭観音、子孫繁栄や安産などを祈願する金勢様など多数の神様や信仰が重なり合っています。
TOP PAGE △