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三春物語481番「丹伊田の地蔵様」


たまには、普段何気なく使っている道路を歩いき、喧噪を離れ石仏との対話を楽しみませんか。



三春城下の西、四里余りに鎮座するペグマタイトで有名な、旧丹伊田宮作(現郡山市西田町)鹿島大神宮の近くにあるお地蔵様です。


三春城下の西一里、旧丹伊田村は戦国時代には三春城主田村氏の要害田村四十八舘黒鹿毛館があり、新田土佐守顕成が与力三十五騎と新田内蔵助配下足軽五十人を従えて、居住していた集落です。


地蔵は道端の草の中、死者をほうむった所、村の境、子どもの遊び場と、どこにでも見ることができるので、この菩薩こそ、本当に人間のくらしとともにある仏という感がします。地蔵ほど人々に親しまれ、人々の喜びや悲しみとともにある仏は他にありません。
風化し、苔むして顔かたちも定かでない路傍の地蔵を見ると、なんとはなしに村の長い歴史を感します。
 地蔵菩薩は、この世に住む人々にしあわせや救いをもたらすばかりか、死後にも救いの手をさしのべてくれる仏だと信じられています。
とりわけ子どもを守ってくれる仏だということで、平安時代以降、宗派をこえて、どの仏よりも多く造られ、強い信仰を受けてきた。現在でも交通事故や山・海での遭難が起こった時、肉親や友人の手で、その場所に地蔵をたてることが、広く行なわれている。
 地蔵菩薩は六道(地ごく、がき、ちくしょうなど六つのまよいの世界)で苦しむ人々を救ってくれる仏だということで、六体の地蔵を立てる信仰がおこった。これを六地蔵といって墓地や火葬場の入口に立てられることが多い。
 地蔵菩薩がこの世でも死後の世界でも人々を救ってくれる仏だということから、地蔵信仰にはさまざまな形が生まれてきた。まず地蔵は子どもを救う仏だという信仰は、根づよい力をもっている。地蔵祭りに、何らかの形で子供が参加することは、どの地方でも見られることである。
 平安時代、貴族の中から起こった地蔵信仰は、鎌倉時代から庶民の中にひろがり、いろいろな土俗信仰と結びついて今も生きている。どの地蔵尊にも、絶えることなく花がそなえてあることからみても、この地蔵信仰が、どんなに人々の生活の中にはいりこんでいるかがよくわかる。
 地蔵祭りは、毎年8月23日におこなわれる。




道祖神的な役割で道行く人々を見守っています。





| ryuichi | 05:31 | comments (x) | trackback (x) | 🌸田村庄六十六郷 |